斎藤健農相、13日諫干視察 中村知事らと意見交換も

 農林水産省は10日、国営諫早湾干拓事業の開門調査問題を巡り、斎藤健農相が13日に長崎、佐賀両県に入ると発表した。干拓農地や有明海を視察し、中村法道知事らと意見交換する。
 農水省は4月、開門差し止めを命じた長崎地裁判決に控訴せず、開門しないで解決を目指す方針を表明。農相の視察はそれ以降で初めて。当初は9月に予定されていたが、台風接近に伴い延期されていた。
 斎藤農相は、諫早市の諫早湾干拓堤防管理事務所で中村知事や開門反対派らと意見交換。中央干拓地では入植者から営農状況などを聞く。佐賀県では、山口祥義知事と船上から有明海を視察後、山口知事や漁業者らと会談する。開門を求める訴訟原告の漁業者や、開門派弁護団らとの意見交換の場は、日程上の都合で設定しないという。

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