除染、日常と隣り合わせ 川崎、福島の今伝える写真展

 東京電力福島第1原発事故後の現地の様子や子どもたちの姿を伝える写真展が、川崎市の多摩区役所1階で開かれている。福島市在住で高校教諭の赤城修司さんが撮影した、日常生活と隣り合わせで行われてきた除染の様子などが分かる50枚が並ぶ。13日まで。

 「地域から平和を考える会」の主催で、会場には赤城さんがここ1、2年で撮影した福島市内の写真を展示。汚染土壌などの除染廃棄物を入れた「フレコンバッグ」が住宅の目の前や通勤通学路、公園の近くなどに積まれ、すぐそばを住民らが通る光景を捉えている。同会は「自分たちの街が同じようになったときのことを想像し、考えるきっかけになれば」と話している。

 福島の親子を川崎に招き、リフレッシュしてもらう活動を続けている「『福島の子どもたちとともに』川崎市民の会」が撮影した10枚も展示。放射能を気にせず、伸び伸びと外遊びを楽しんだり、生まれて初めて泥に触れたりした子どもたちの姿を伝えている。

 午前9時から午後5時まで。見学無料。

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