北メディア「反米対決戦で必ず勝利する」

北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は11日、「自主」と「自力更生」を強調する署名入りの論説を掲載した。同日、朝鮮中央通信が伝えた。自力更生とは、外国に頼らずに自分たちの力で経済建設を行うというスローガンである。

論説は、「自主の原則があったのでわれわれは帝国主義反動層と支配主義者の反革命的攻勢と干渉策動をそのつど粉砕し、革命闘争の各歴史的段階で勝利の奇跡だけを生み出してきた」と述べた。

また、「わが人民は、事大と外部勢力依存は亡国の道であるということを歴史を通じて骨身にしみる教訓として体験した」と強調した。

さらに、「厳しくて壮大な闘争の中で成し遂げられた世紀的な変革と偉大な勝利は、自強力第一主義の旗印を高く掲げて自力更生の道に力強く前進するわが人民の行く手を誰も阻めないということを雄弁に示している」と主張した。

その上で、「延吉爆弾から始まった自力更生の大進軍は、こんにちも続いている。自主の信念と自力更生の革命精神で武装したわが人民は、反帝・反米対決戦で必ず勝利するであろう」と述べている。

延吉爆弾とは、金日成主席が抗日パルチザン活動を行っていた時期に、全て自前でつくられた手榴弾のこと。金日成氏によって延吉爆弾と名付けられたとされており、自力更生のスローガンを象徴する武器でもある。

© デイリーNKジャパン