いよいよ“平日15分でいただきます”の連載も最終回。9回目、金曜日のレシピは、リメイク技が光る一汁二菜です。今回も、料理研究家の小田真規子先生の“カミワザ”がいっぱいです。(材料:2人分)
≪余分な油&脂をクッキングペーパーでOFF! フェルトタイプならではのヘルシー“カミワザ”≫
今回の“カミワザ”は、「余分な油&脂をしっかり吸い取る」。これも吸水&吸油力に優れた、フェルトタイプのクッキングペーパーならではの技です。
ヘルシーになるだけでなく、油っぽさも軽減できて“カロリーはOFF、おいしさUP”のうれしいメニューです。
<金曜日のメニュー>
§ナスと厚揚げのそぼろ炒め
§ミニトマトおかかポン酢
§春雨卵チキンスープ
※この献立で、1人当たり232gの野菜が摂れます
<ナスと厚揚げのそぼろ炒め>
週末つくり置きの「肉そぼろ」を活用した、しっかり味でご飯もお酒も進む一品です。厚揚げの油抜きは、ぬらしたフェルトタイプのクッキングペーパーで包んで電子レンジにかけるだけで完了。油揚げにも応用できるので、覚えておきたいテクニックです。
(材料)
ナス:2本(160g)
厚揚げ:1枚(250g)
ごま油:大さじ4
肉そぼろ:1/2量(100g) ☆
A 水:1/4カップ
醤油:大さじ1
片栗粉:大さじ1/2
あれば万能ねぎ斜め切り:適宜
☆マークは、週末に下ごしらえした食材です。下ごしらえについては、連載の3回目と4回目を見てください。
(作り方)
① 厚揚げは、一口大にちぎり、直径25cmの耐熱皿に水にぬらして軽く絞ったフェルトタイプのクッキングペーパーで包み、電子レンジ(600W)で2分加熱する。
② ナスはピーラーでところどころ皮をむき、1個を6~8等分の乱切りにする。
③ フライパンに大さじ1の油を広げ、30秒ほど中火で温めてからナスを入れ、残りのごま油をかけて厚揚げを入れる。
④ 中火で3分動かさずに焼きつけ、その後2~3分中火で炒める。乾いたフェルトタイプのクッキングペーパーで油をふき取り、そぼろを加えてさっと炒め、混ぜ合わせたAを加えてとろみが出るまで30秒ほど煮からめる。
⑤ 器に盛り、あれば万能ねぎをちらす。
<ミニトマトおかかポン酢>
シッパー式の保存バッグで混ぜるだけ、あっという間に完成する時短サラダ。おかかのうま味・トマトとポン酢の酸味・たまねぎの爽やかさのハーモニーは、味の強しっかりした主菜との相性抜群です。
(材料)
ミニトマト:7個 ☆
たまねぎ:1/2個分 ☆
ポン酢:大さじ2
削り節:1袋(約5g)
(作り方)
① ミニトマトを横半分に切り、ジッパー式保存バッグに全ての材料を入れて混ぜる。
② 器に盛って完成です。簡単!
<春雨卵チキンスープ>
火曜日の「鶏肉のスパイスロール」がスープに大変身。にんじんにも塩味がついているので、仕上げに味をととのえるだけで、具沢山で野菜タップリのあったかスープに。
(材料)
A スパイスチキン:1/4本分 ☆
塩にんじん:1/4量(1/2本分) ☆
ブロッコリー:1/3量 ☆
春雨:20g
水:3カップ
塩:小さじ1/2
卵:1個
(作り方)
① 鶏肉のスパイスロールは角切りにし、Aの全材料を小鍋に入れて水を加えて強火で煮立てる。
② 火を止め、フェルトタイプのクッキングペーパーをかぶせておとし蓋にし、弱火で5分煮る。
③ 塩で味をととのえ、割りほぐした溶き卵を回し入れ、火を止める。
金曜日の晩ご飯が完成!
「肉そぼろ」を食べ応えのある主菜に、「鶏肉のスパイスロール」を出汁いらずのスープにリメイクしたメニュー。いかがでしたか?
和え物と炒め物、主菜の蒸し物 ⇒ サラダとスープへ、調理法を変えるだけで、同じものだとは思えないほど大変身。飽きずに食べ切ることができますよ。
「フェルトタイプのクッキングペーパー」と「ジッパー付の保存バッグ」を調理器具として使うことで、「時短」で「おいしく」、さらに「栄養バランスの良い」メニューが「カンタン」にできることをお話してきたこの連載も、今回が最終回です。
「野菜が足りてないな」「あと一品何か欲しいな」と感じている忙しい皆さんのお役に立てればうれしいです。紹介したテクニックをどんどん活用して、ぜひ、オリジナルの“平日15分でいただきます”レシピにチャレンジしてみてくださいね。
小田真規子先生
料理研究家・栄養士。健康に配慮した、作りやすくておいしい料理に定評がある。料理の基本や、つくりおきおかずのレシピの他、ダイエット中でも食べられる本格的なお菓子の提案も人気。