京都を代表する寺社の1つ、世界遺産・清水寺で、秋恒例の夜間特別拝観とライトアップが11日から始まりました。
「清水の舞台」で知られる国宝の本堂は、今年2月から約50年ぶりの本格的な檜皮屋根ふき替え工事のため巨大な鉄板屋根やシートですっぽりと覆われていて、色づき始めたモミジとともに闇夜に浮かび上がっていました。
例年のライトアップとはまったく違った光景ですが、ライトに照らされると檜皮が剥がされた屋根が透けて見えます。貴重な景色かもしれませんね。
一方、修復の終わった奥の院や釈迦堂、三重塔は色鮮やかに照らされていました。
清水寺によると、見頃は11月下旬ごろだそう。約500基のライトが境内の約1000本のモミジを照らし、上空には本尊の観音菩薩の慈悲を表す青いサーチライト、通称〝東山ビーム〟も照射されました。
◆清水寺は、京都市東山区清水1ー294。特別拝観は11日~12月3日、午後5時30分に点灯し、午後9時拝観受け付け終了。拝観料は大人400円。小中学生200円。工事期間中ですが、参拝できます。問い合わせは☎075・551・1234。