OSJBHD、子会社で不正取引判明のため決算発表を延期

 OSJBホールディングスは9日、連結子会社のオリエンタル白石で複数の従業員が協力会社と不適切な取引をした疑いがあると公表した。

 判明している不正金額は約2億円で、最終損益では約1億5千万円の損失を見込む。併せて14日に予定していた2017年4~9月期の連結決算発表を延期する。

 不適切とする取引は、複数年にわたって協力会社に対して外注費の水増し発注を繰り返し、キックバック(売上割戻)を受け取って自身の飲食費に充てるなどした疑い。また一部の事業所では、協力会社に架空発注して費用をプールさせた上で、他の業務の原価に付け替えていた疑いがあるという。

 OSJBはすでに外部専門家を補助者とする社内調査委員会を設置し、全容解明や同種事案の有無を調べている。

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