事故撲滅370人誓う 県トラック協会が大会 横浜

 神奈川県トラック協会は13日、「交通事故防止・経営環境改善推進大会」を横浜市内で開き、会員ら約370人が参加した。

 県警交通部交通総務課の吉田功事故対策官は、県内の交通事故の発生状況を解説。年末繁忙期を前に「早めの点灯を心掛け、ハイビームを効果的に使うなど、事業所ごとに交通安全に取り組んでほしい」と呼び掛けた。コヤマ経営の小山雅敬代表取締役は「人材確保対策における取引環境改善の必要性」と題して講話を行い、「現在は多くの荷主が物流体制の安定のために協力的になっている。実態を説明し、丁寧に交渉を」とアドバイスした。

 関東運輸局神奈川運輸支局の小松和則首席運輸企画専門官も登壇。「運賃」と、待機時間料などの「料金」の区別を明確化した「標準貨物自動車運送約款等の改正」について解説した。大会は「安全・安心な輸送による交通事故撲滅」と「経営環境改善のための適正運賃の収受」を目指すことをうたった大会宣言を採択し閉会した。

 県トラック協会の吉田修一会長は「死亡事故をなくすために、気を引き締めて取り組みたい。ここ数年、物流体制の危機について社会の認知度が高まっている。この業界で働く人たちがプライドを持って働けるよう、協会としても尽力していきたい」と語った。

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