羽田パイプ製造所、ロシアからの工場見学受け入れ

 引抜鋼管メーカーの羽田パイプ製造所(本社・東京都大田区、社長・野口雄司氏)は今月1日、地元大田区産業振興協会の依頼でロシアからの工場見学を受け入れた。

 今回の工場見学は、ビジネスコンサルタントやマーケティング業務などを手がける日露エコノミックスセンター(本社・東京都杉並区)から大田区産業振興協会が受けた地元の工場見学・視察依頼を羽田パイプ製造所に打診したことで実現した。同社はこれまで、地域貢献の一環で地元学生などを対象にした工場見学は逐次受け入れてきたが、海外から団体での工場見学受け入れは今回が初めて。

 見学に訪れたのは、日本の外務省が主催する対ロシア支援事業の一環で来日したモスクワやサンクトペテルブルクの行政関係者、企業家など総勢26人。地域経済活性化の視点から大田区内企業とのビジネス交流が目的で、参加者の半数は女性だった。野口社長が会社や製品の概況説明をした後、2班に分かれて工場内を見学した。

 工場内では冷間引抜、熱処理、検査の3つの工程を見学。見学後の質疑応答では、様々な質問が寄せられた。工場見学終了後には、視察団から野口社長に御土産が贈られ、全員で記念撮影を行った。

© 株式会社鉄鋼新聞社