この話は私が熊本に移住して2日目の出来事だ。かなり衝撃的で未だに忘れることができないのでご紹介する。
熊本の美女は平気で『シコる』という単語を使う
熊本美女が『シコる』
熊本に移住して2日目、私は、とあるカフェで友人を待っていた。土地勘もなかったため、約束の時間より３０分前に着いてしまった。仕方なく待ち合わせ場所のカフェに入り、時間を潰すことにした。
店内はオシャレで、ほとんどのお客さんが若い女性ばかりだった。正直、おっさんの私は「場違いな所で待ち合わせをしてしまった」と少し後悔と気恥ずかしさを抱えながらも、カウンターでコーヒーを注文し玄関近くのテラス席に腰掛けて友人を待っていた。
「それにしても熊本の女性はオシャレで綺麗な人が多いなぁ」と感心しながら、隣の席で女性たちが楽しそうにおしゃべりしている姿を眺めていた。
おそらく近くの大学生だろう。仲良し３人組といった感じで、すごく楽しそうにおしゃべりをしている。そして、やはりオシャレで綺麗な３人組だ。
そんな彼女の元へ一人の大学生風の男の子がやってきた。カバン片手に体を左右に揺らしながら女の子の席に近づき、なにやら親しげに話している。
「ナンパかなと思ったけどちゃうな。きっと同じ大学なんやろう」
と思って、視線を外しぼんやりと道ゆく人を眺めていた。
その少しチャラい男の子も話が終わると、また、体を左右に揺らしながら意気揚々と帰って行った。
私はまだ道の人の流れをぼんやり眺めている。
すると、その綺麗な女子たちの口からとんでもない言葉が発せられるのを聞いた。
美女A「あいつ、シコっとるばい」
美女B「そうたい！いっつもシコっとるもん」
美女C「やっぱり？だごシコりよるもんね」
私は耳を疑った！
シコる????
あんなに清楚で綺麗でオシャレな美女が
『シコる』という言葉を
公然とオープンな場所で言うんか？
熊本すげーな！おい！
こいつら何を考えてるんや？
ってか、なんであの男の子がシコったのを知ってるんや？
どういう関係なんや？あの美女３人は・・・・
パニックになりながら美女３人組を見ていると友人がきた・・・
『シコる』
友人が来てすぐに、私は今起こった衝撃的な事件のことを一部始終説明した。すると友人は大爆笑し始めた。
「あのね、『シコる』ってのは熊本弁で『かっこつける』という意味なんだよ」
と教えてくれた。
それでようやく納得できた。
確かにあの男の子はカバンを肩にかけながら体を大きく左右に揺らしながらかっこつけてやって来ていて、チャラい感じだった。
そういうことだったのか・・・
逆に僕が妄想したことの方が恥ずかしいやん！！！！
『シコる』の語源
家に帰ってから『シコる』の語源を調べてみた。すると、語源は、古語の「醜（しこ）」という言葉から来ているそうだ。「醜（しこ）」の意味は「強い」という意味だそうで、この「醜（しこ）」が転じて、お相撲さんが踏む「四股」になったと言われている。そして、その「四股」がさらに転じて「四股る」となり、「力強い様子」を表すようになったそうだ。その「力強い様子」が時代とともに「かっこいい様子」→「カッコつける様子」となったらしい。
まとめ
何も知らずに『シコる』と聞けば完全に下ネタだと思うだろう。きっと今この記事を読んでいる熊本県外の人もタイトルを読んで下ネタと思ったことだろう。思い込みとは怖いものだ（笑）
そして、熊本県の人には注意してもらいたい。
『シコる』（カッコつける）は標準語ではないので、熊本県外では絶対に使わないように！！
うっかり使うと変態扱いされるぞ（笑）
こんな歌もあるぞ！
熊本弁で歌うシンガーソングライターのタイチジャングルさん！
彼の「しこっとる」はだごしこっとるばい！！
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