分断3カ月、復旧へ県民安堵 JR日豊線

日豊線が不通の間、大分-宮崎を結ぶ貴重な公共交通機関となっている大分行きの高速バスに乗り込む乗客=14日午後、宮崎市・JR宮崎駅

 土砂崩れで不通となっているJR日豊線の臼杵(大分県臼杵市)-佐伯(同県佐伯市)が、12月18日に運転を再開すると発表された14日、復旧を待ち望む利用者や本県の関係者からは安堵(あんど)の声が上がった。一方で、重要な公共交通機関が約3カ月にわたり分断される事態に、地域交通の在り方を問う声も聞かれた。

 食のまちづくり「東九州バスク化構想」を佐伯市と進める延岡市。延岡観光協会・谷平興二代表理事(71)は「大分と東九州道でつながっているが、車を運転しない高齢世代や電車の旅を好む観光客もおり、集客に鉄道は不可欠。正式に復旧の日にちが決まり、安心した」と話した。

© 株式会社宮崎日日新聞社