東京特殊電線、新フラットケーブル開発 高周波信号の減衰量低減

 東京特殊電線は14日、高性能同軸通信ケーブルを用いたフラットケーブルを開発したと発表した。同社の高性能同軸通信ケーブル「ルオータ」は断面が中空の絶縁層を使った独自構造の製品。今回ルオータを用いて開発したフラットケーブルは、ケーブルを構成する伝送線ごとの情報の伝播時間差が少ないことや、コネクタや基板接続などの加工性に優れているとことなどが特長となっている。

 中心導体の周囲に均一な空気層があるため、ケーブルの外形を変えずに中心導体を太くでき高周波信号の減衰量を低減できることも利点となっている。すでに生産体制は整っており、サーバー用のコネクタメーカーなどへの供給を視野に入れている。29日からパシフィコ横浜で開幕するマイクロウェーブ展に出展する予定。同社では「今後も大容量データの高周波伝送需要に最適な製品を供給していきたい」としている。

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