チューンド・スポーツディーゼルという提案。『ボルボ・V40』に限定車が登場

 ボルボのエントリーモデルで、Cセグメントのハッチバックとして日本でも同社のベストセラーとなる『ボルボ・V40』。そのクリーンディーゼル搭載グレードV40 D4 Momentumをベースに、R-DESINGのスポーティな外装とポールスターのパーツを多数装備したチューンド・スポーツディーゼル、『V40 D4 R-DESIGN Tuned by Polestar(ポールスター)』が登場。50台の特別限定車として10月27日より発売されている。

 自ら“チューンド・スポーツディーゼル”を名乗るとおり、スポーティグレードの「R-DESIGN」の内外装に加え、WTCC世界ツーリングカー選手権でもワークスチームとして活躍するポールスターのソフトウェア、シャシーセット、エキゾーストセット、タイヤ&ホイールを装着。

 これら“ポールスター・パフォーマンス”の名称を持つスペシャルパーツにより、この限定車はコンプリートカーに匹敵する高性能なチューンド・スポーツディーゼルモデルに仕上げられている。

 搭載される2リッター4気筒ターボディーゼル、D4エンジンは最高2500気圧で燃料噴射を実現する“i-ART”コモンレール・ダイレクトインジェクションシステムや、2ステージターボチャージャー等の採用により、クラストップレベルの出力特性を実現。

 さらにポールスター・パフォーマンス・ソフトウェアの導入により、4気筒ディーゼルとしては最高レベルの最高出力200PS、最大トルクは4リッターガソリンエンジンにも匹敵する440Nmを発揮するに至った。

 このハイパワーユニットとパドルシフト付8速ATとの組み合わせにより、スポーティでパワフルな特性と優れた燃費性能を両立し、自動車取得税および自動車重量税が免税(100%減税)、自動車税75%軽減の、エコカー減税対象車ともなっている。

 そのほか、ポールスター・パフォーマンス・エキゾーストセットに含まれるデュアルテールパイプを備えるステンレススチール製のエキゾーストシステムは、ボルボ本社のエンジニアとの密接な連携を通してポールスターにより開発されたもので、エンジンパワーの立ち上がりが素早くなり、パワフルな走りとスポーティなサウンドを奏でる専用設計。

 ポールスター・ロゴ入りの3.5インチデュアルマフラーが個性を際立たせ、減圧設計のエキゾーストはエンジンからの排気の流れを最適化し、明確にパフォーマンスを向上させることに成功した。

 さらに同セットにはエキゾーストシステムに合わせて設計されたリヤ・ディフューザー、燃焼効率を高めるポールスターのスポーツ・エアフィルターも含まれている。

 またポールスター・パフォーマンス・シャシーセットでは“R-DESIGN”のスポーツシャシー仕様よりスプリングレートを最大30%高め、車体のロールを低減してよりダイレクトなハンドリング特性を実現するコイルスプリングを採用。

 ショックアブソーバーも減衰力を高め、強化コイルスプリングとともに作用しタイヤの接地性が向上する一方で、路面からの衝撃や跳ね返りを軽減することで揺れや振動を抑え、安定したダイナミクス性能を発揮するセッティングが施された。

 その足元を支える「ポールスター・パフォーマンス・タイヤ&ホイールセット」には、ポールスターが設計・開発を担当した軽量高剛性の19インチアルミホイールを装着し、ばね下重量軽減効果により、接地性に優れ凹凸の多い路面でもグリップ力が向上。

 開放感のあるデザインは気流増に貢献し、ブレーキ冷却にも効果を発揮するなど、機能性を重視したホイールに、幾度もの緻密なテストを繰り返した結果採用された、235/35ZR19のピレリP ZEROを組み合わせることで、デザインと性能ともに最高のパフォーマンスを実現している。

 先進の安全機能については、他のV40シリーズ同様“歩行者・サイクリスト検知機能付追突回避・軽減フルオートブレーキシステム”や“歩行者エアバック”など、11アイテム以上の全方位的なアクティブ・セーフティ・テクノロジーを標準装備。

 ボディカラーはパッションレッド、アイスホワイト、クリスタルホワイトパール、バースティングブルーメタリック、オニキスブラックメタリックの全5色が設定され、価格は499万円となっている。

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