表門橋落成に秋篠宮ご夫妻

 長崎市は15日、国史跡「出島和蘭商館跡」と対岸を結ぶ「出島表門橋」の完成を記念し24日に開く式典に、秋篠宮ご夫妻と、オランダ王室からウィレム・アレクサンダー国王の弟の妻、ローレンティン妃が出席される、と発表した。

 市によると、秋篠宮妃紀子さまとローレンティン妃は23日、長崎空港にそれぞれ到着。2人で長崎市の爆心地公園で供花し、長崎原爆資料館を見学。長崎ブリックホールで開かれるロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の公演も一緒に鑑賞される。

 ローレンティン妃は同日、戦時中にオランダ兵を含む連合軍捕虜を収容していた福岡俘虜(ふりょ)収容所第2分所跡地(香焼町)や、稲佐悟真寺国際墓地(曙町)も訪ねる。秋篠宮さまは24日に本県に入られる。

 記念式典では、秋篠宮さまとローレンティン妃が、それぞれお言葉を述べられるほか、3人ともに表門橋の渡り初めに臨み、出島内でのレセプションにも出席される。

 県によると、オランダ王室からの来県は、2000年4月に長崎市で開かれた「日蘭交流400周年記念式典」に、当時皇太子だった現国王が出席して以来、17年ぶり。

 また、市はこの日、24日の式典会場となる出島対岸の公園(約2800平方メートル)の名称を「出島表門橋公園」にすると発表した。式典にはオランダの来賓や公募した長崎市民ら約800人が出席するという。

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