新日鉄住金エンジ、長崎でオフィスビル着工

 新日鉄住金エンジニアリング(社長・藤原真一氏)は16日、長崎県長崎市で設計・施工を受注したオフィスビル「長崎BizPORT」の建設工事に着工したと発表した。鉄骨造地上11階建てで延床面積1万4千平方メートル、鉄骨重量は約2150トン。新日鉄住金の外法一定H形鋼「ハイパービーム」620トンも使用されている。

 本施設は長崎食糧倉庫と新日鉄興和不動産が事業を推進。2~11階が事務所、1階が店舗、駐車場で構成される。建築基準法の1・25倍の耐震性能を確保し、停電時には非常電源によって72時間の共用部使用を可能とするなど、安全面に配慮している。

 また居住面では総合設計制度を活用し、敷地周囲に公開空地を設け地域住民の憩いの場となるよう計画。オフィス内は無柱空間として開放的な空間を提供する。デザイン面では外観を縦スリットサッシによるシンプルで明快なファサード構成とし、内部からの眺望・快適性と外部からの視認性・意匠性を両立させている。竣工は2019年1月末の予定。

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