伊王島大型リニューアルへ

 大規模なリニューアルが計画されているリゾート施設「やすらぎ伊王島」(長崎市伊王島町1丁目)が、デジタルアートを駆使した最新アトラクションを備えたエンターテインメント型の施設として来年春に生まれ変わる。施設名も「i+Land nagasaki(アイランドナガサキ)」に変更する。

 運営する総合レジャー開発のカトープレジャーグループ(KPG、東京)が16日夜、東京都内で発表した。

 デジタルアートを用いたアトラクションは、カナダ・モントリオールを拠点に世界的に活躍するデジタルアート集団「モーメントファクトリー」と開発。施設近くの森に遊歩道を整備し、夜には自然の風景の中に映像を映したり、光を照らしたりして幻想的な空間を演出。来場者は遊歩道を歩き、さまざまな映像やストーリーが楽しめる。

 また、現在の「海の見えるホテル」の裏手にある遊休地を活用し、ペットの犬同伴でも宿泊できるコテージやドッグランを新たに設ける。本館やキッズガーデンなどの既存施設も一部で改修を進める。

 KPGは集客のターゲットを従来のファミリー層に加えてカップルや訪日外国人などにも広げ、年間集客数は現在の2倍となる30万人を目標に掲げる。

 リニューアル工事に伴い、やすらぎ伊王島本館は12月1日から、海の見えるホテルは来年1月16日から、それぞれ休館する。温泉施設の「島風の湯」は通常通り営業する。

 やすらぎ伊王島は、第三セクターが1989年に開いた「ルネサンス長崎・伊王島」が前身で、2005年の市町合併後はKPG傘下のKPGホテル&リゾートが市の指定管理者として運営した。今年4月にKPGが土地と建物を取得。約30億円を投じて大規模リニューアルする計画を発表していた。

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