車いす 優しくバスに乗せて 県営バス乗務員 技術競う

 長崎県営バスの乗務員が車いす利用者の乗り降りを介護する技術を競う決勝大会が14日、諫早市新道町の駐車場であり、諫早営業所の吉岡達郎さん(34)が最優秀賞に選ばれた。

 高齢化社会に伴う車いす利用者の増加に対応しようと県交通局が2003年から毎年開催し15回目。県内5営業所の予選を勝ち抜いた乗務員5人が出場。車いす利用者への気配り、スムーズな乗降、タイムなどを競い、諫早市身体障害者福祉協会の車いす利用者や同局職員が採点した。

 最優秀の吉岡さんは「緊張したが、いつも通りの動きができて良かった」と話した。

 同局によると、現在、諫早市内の路線を走る県営バス63台のうち、8割以上の52台が車いす対応になっているという。

車いす利用者をバスに乗せる乗務員=諫早市新道町

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