ラクチン!冬物をオウチで上手にお洗濯するコツ

ニットはも自宅で洗えればお財布にやさしいですよね。型崩れさせず上手に洗う方法を紹介します。

ニット類も自分で洗えればお財布にも優しくていいですよね。最近はよい洗剤もあるので、注意を守れば、ウールマークもそれ以外の服も簡単に自宅クリーニングできます。

ウールマークのついたニットの洗い方

たとえばウールは冷たい水や40℃以上のお湯、そして擦られることが苦手で、それらのために縮んだりフェルトのように固まるなど、変質や型崩れを招いてしまいます。

ウールの表面は人の髪のキューティクルのようなもので覆われている、と聞けば何となくダメージが想像できるでしょう?

また、洗濯用洗剤(弱アルカリ性)も強すぎて傷んでしまいます。中性洗剤(「エマール」「アクロン」など専用の商品が○)を使ってください。仕上げに柔軟剤を使うと静電気防止にもなります。

洗う前に目立たない部分で色落ちテスト(洗剤の原液をつけて約5分置き、白いタオル等を押しあてる)をし、とても色落ちしやすいようなら自宅クリーニングは避けた方が無難です。

少しの擦れでも傷むので手洗いが原則です。浸け置き洗いをし、襟や袖口の部分汚れはつまみ洗いをします。

水温は洗いからすすぎまで一貫してぬるま湯程度にしましょう。熱かったり、「すすぎだけ水」というように急に水温を変化させたりすると、縮みや傷みが出やすくなります。

洗濯機で洗うなら形を整えてネットに入れ、弱水流(ソフト洗いやドライ洗いなどの名になっているものもあります)で洗いますが、自宅クリーニングで失敗した例の多くは、洗濯機を過信したもの。

中で動かないようフィットするネット、他の衣類との擦れを軽減する目の細かいネットなどを選び、きちんとたたんで入れ、水温設定を確認するなど注意しましょう。

縮みが心配なら、洗った後の整形がポイントになります。よりきちんとするなら、洗う前にニットの大きさを紙に書いて(紙にニットを置いてまわりをなぞる)、脱水後や乾燥後にその大きさに戻すようひっぱって整形します。部分的にひっぱって変形させないよう注意して。

干すときは、「平干し」で「陰干し」が基本。「セーター干し用ネット」があると便利ですが、なければタオル用物干し台に置いたり、お風呂の蓋にバスタオルを敷いて置く(数時間後に裏返す)などし、干したときの型崩れを防ぎます。色落ちしやすいので直射日光を避けて干しましょう。

ウールマーク以外の冬物衣類の洗い方

洗濯マークに「洗濯機マーク」「手洗いマーク」のあるものなら自宅で洗えます。洗濯機なら必ずネットに入れて弱水流の設定で。

フリースのように表面の起毛が落ちやすいもの、アクリルセーターのように毛玉ができやすいもの、ボタンなど装飾がついているものなどは特に、裏返してからネットに入れること。中で動いて擦れないよう、大きすぎないネットがおすすめです。

「手洗い不可」でも、ポリエステル100%のものなら手洗いで洗えますその場合はつけ置き洗いで。汚れが再付着しやすいのですすぎは手早くします。脱水はタオルドライ、もしくは洗濯機なら1分以内で。

その後、人の肩や首回りに近い形で干せれば型崩れが防げますので、厚みのあるハンガーや、普通のハンガーにタオルを巻いたものを使って陰干しします。

(文:毎田 祥子)

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