あごだしそうめん梅茶漬け

 県立島原農業高(島原市下折橋町)食品加工部の生徒と、南島原市布津町の製麺業「山一」(小嶺一春社長)が共同開発した新商品「あごだし そうめん梅茶漬け」が完成。17日、島原市役所外港庁舎(同市南下川尻町)で報告会を開いた。

 両者が2009年から連携して商品開発する「そうめんプロジェクト」の第6弾。新商品は特産品の手延べそうめんとともに、島原の市花「梅」を材料に使うことにこだわり、地域の魅力を発信。土産品としての付加価値を高めている。

 商品開発に当たり、生徒らは校内の梅園で梅を栽培。あごだしの和風スープに実のペーストを添付することで、梅の風味や食味を生かす方法を考案した。麺は紅こうじを使い梅をイメージしたピンク色に着色。冷凍して乾燥するノンフライ麺を採用した。鍋でゆでる必要がなく、器に入れてお湯を注ぐだけで手軽に食べられるようになっている。完成までに約2年を要したという。

 報告会では、開発に携わった生徒や同社の社員ら約20人が出席。古川隆三郎市長に新商品について説明した。試食した古川市長は「さっぱりした味で、とてもおいしい。市花をアピールしてくれたことに感謝したい」などと感想を述べた。同部の本多麻由(まゆ)さん(17)は「梅の実を手作業でつぶす作業が大変だったが、努力が実って商品となりうれしい」と話した。

 価格は1袋1人前400円(税抜き)。15日から同社のホームページなどで販売している。来月20~22日は長崎市の浜屋百貨店で販売会を開催する予定。

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