谷口稜曄さん「しのぶ会」

 今年8月30日に88歳で亡くなった被爆者、谷口稜曄(すみてる)さんをしのぶ会が18日、長崎市内であり、親交のあった関係者らが思い出を語り合い、核兵器廃絶への誓いを新たにした。

 谷口さんが会長を務めていた長崎原爆被災者協議会(田中重光会長)が開催した。谷口さんが平和活動している様子を紹介する映像に合わせた朗読のほか、「長崎のうたごえ協議会」が歌を披露。出席した116人は在りし日の谷口さんに思いをはせた。

 高校生平和大使の溝口祥帆(さちほ)さん(16)=長崎東高2年=は今年7月、入院中の谷口さんと面会し、「頑張って」と声をかけられたエピソードを紹介。「谷口さんは『私が生きている限り、原爆の実相を伝え続ける』と誓っていた。私たちも生きている限り、被爆者の方々の思いを継いでいく」と誓った。

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