ミカンの「効能」 レシピなど紹介

 横須賀市の市民グループ「薬膳の良さを広める会“さんざし”」が市内の若手ミカン農家と協力し、ミカンの効能を知ってもらうイベントが19日、同市本町の産業交流プラザで開かれた。ミカンを使ったお菓子の試食や健康面の効果が期待できる新レシピの紹介などがあり、市民ら約40人が知識を吸収した。

 「さんざし」は管理栄養士で薬膳教室講師の石渡千代さん(69)を中心に、教え子だった保育士やシンガー・ソングライター、介護職員などさまざまな職種のメンバーが加わっている。

 グループが作ったミカン大福やミカンマフィンを試食しながら、ミカンをテーマにした紙芝居「みかん色の涙」を上演。青い状態で間引きしたミカンの皮にお湯を差した飲み物も提供された。

 続いて「薬膳とみかんの話」と題し、石渡さんと津久井浜観光農園(同市津久井)のミカン農家、小林大晃さん(26)が登壇した。石渡さんは、青い皮は「青皮(せいひ)」と呼ばれ、イライラや食欲不振時などに効果があると説明し、ミカンの具体的な調理法も紹介。栽培時の苦労を明かした小林さんは「ミカンが段ボールで届いたら、箱から出して風当たりの良い場所に置くこと」などと保存時のポイントを助言した。

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