【アジアCS】打率4割超4人、防御率0.00が7人…期待の若手躍動、数字で振り返る稲葉ジャパン

侍ジャパン・稲葉篤紀監督【写真:Getty Images】

攻撃陣はそれぞれが役割発揮、つながりのある打線に

 16~19日に東京ドームで行われた「ENEOSアジアプロ野球チャンピオンシップ2017」の侍ジャパンの活躍を数字で振り返っておこう。

 今回は24歳以下、あるいは入団3年未満の若手選手から選ばれた。オーバーエイジ枠で山川穂高、又吉克樹、甲斐拓也が参戦している。

【野手成績】

◯内野手
西川龍馬(広)3試11打7安1本3点1盗 打率.636
外崎修汰(西)3試13打6安1本4点1盗 打率.462
松本剛(日)3試10打4安0本2点0盗 打率.400
山川穂高(西)3試14打3安1本4点0盗 打率.214
京田陽太(中)3試13打2安0本4点1盗 打率.154
源田壮亮(西)3試6打0安0本0点0盗 打率.000
中村奨吾(ロ)1試1打1安0本0点1盗 打率1.000

◯外野手
上林誠知(ソ)3試11打2安1本4点0盗 打率.182
桑原将志(De)2試5打1安0本0点0盗 打率.200
オコエ瑠偉(楽)2試1打0安0本0点0盗 打率.000

◯捕手
近藤健介(日)3試12打7安0本0点0盗 打率.583
甲斐拓也(ソ)2試4打0安0本0点0盗 打率.000
田村龍弘(ロ)2試3打1安0本1点0盗 打率.333
若月健矢(オ)1試0打0安0本0点0盗 打率.000

 稲葉新監督は、選出した選手すべてに経験を積ませることの大変さを実感したことだろう。近藤健介はDHで起用された。京田、源田の新人遊撃手コンビは、起用するポジションで苦心していた。

 広島の西川は7安打1四球と8度出塁し4得点。西武の源田は無安打に終わったが、3四球を選び2得点。そして西武の外崎、山川、中日の京田、ソフトバンクの上林が4打点。塁に出るべき選手が出塁し、ポイントゲッターが打線に分散して機能していたのが強みだった。上位から下位まで、打線につながりがあったと言えるだろう。

先発は左腕2人が抜群の働き、救援陣も5投手が無失点

【投手成績】

◯先発
田口麗斗(巨)1試7回1勝0敗 防御率0.00
今永昇太(De)1試6回1勝0敗 防御率0.00
薮田和樹(広)1試3.1回0勝0敗 防御率8.10

◯救援
石崎剛(神)2試2.2回0勝0敗 防御率0.00
山崎康晃(De)2試2回0勝0敗 防御率0.00
野田昇吾(西)2試1.1回0勝0敗 防御率0.00
堀瑞輝(日)2試1回1勝0敗 防御率0.00
近藤大亮(オ)2試1.2回0勝0敗 防御率5.40
多和田真三郎(西)2回1試0勝0敗 防御率0.00
又吉克樹(中)0.2回1試0勝0敗 防御率13.50
平井克典(西)0.1回1試0勝0敗 防御率54.00

 先発は、田口、今永の両左腕が抜群の働き。チャイニーズ・タイペイ、韓国には比較的右の強打者が少なかったこともプラスに働いた。救援投手陣は、8人中5人が失点せず。イニング跨ぎもいとわず好投した阪神の石崎が光る。DeNAの山崎はセーブシチュエーションでの登板はなかったが無難に抑えた。

 わずか全4試合の短いシリーズ。アジアでの最強の地位はキープしたが、フル代表の試合はこれから。アメリカ、ドミニカ共和国などアメリカ大陸の強豪国へのリベンジもこれからだ。

(Full-Count編集部)

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