英豪系資源大手リオ・ティントのジャン・セバスチャン・ジャックCEO(最高経営責任者)は17日の共同インタビューでグラスベルグ銅鉱山(インドネシア)への出資継続について「オペレーターであるフリーポート・マクモラン(米国、FCX)とインドネシア政府との話し合いの結果次第で判断したい。グラスベルグがワールドクラスの資産であることは間違いないが、ワールドクラスのビジネスかどうかをそこで見極めたい」と話した。
グラスベルグ銅鉱山をめぐっては、8月にFCXとインドネシア政府が鉱業権の延長について合意したが、同鉱山の運営会社であるPTFIの株式譲渡などでFCXとインドネシア政府との交渉が難航している。
また、海外メディアで売却が報じられている豪州とニュージーランドのアルミ関連事業については直接的な言及は控えたが、「アルミも同様にワールドクラスの資産かどうかが重要だ。鉄鉱石ではピルバラ(豪州)、銅はエスコンディーダ(チリ)、オユトルゴイ(モンゴル)、アルミはカナダの一連の事業がそれに当たる」との考えを示した。
一方で世界的な電気自動車の普及加速で需要増加が見込まれるリチウムに対しては前向きに検討を進めているとし、「現在保有するイェダー・プロジェクト(セルビア)はまだプレFSの段階だが、ワールドクラスのビジネスになり得る」と話した。