世田谷電線製作所、ハーネス用加工機増設 納期対応力を強化

 世田谷電線製作所(本社・東京都世田谷区、社長・市川雅一氏)は茨城県阿見町の阿見事業所でワイヤハーネスの加工設備を1台増設した。

 防災関連機器向けで受注が拡大する中で、納期対応力を強化することが狙い。増設により同社のワイヤハーネスの生産能力は約3割アップする。投資金額は約1千万円となっている。

 加工機はハーネス製造の前工程で使用する設備で電線の被覆を除去し、電子基板へのはんだ付けや端子の圧着などを行うもの。今年9月に増設しており、現在は3台体制となっている。

 同社は阿見事業所と千葉県柏市の柏事業所の2工場を有しており、阿見事業所ではワイヤハーネスやリード線などを製造。現在の稼働率は非常に高くなっている。市川社長は「品質重視の日本製に対する需要が高まっており、受注が拡大している。顧客の生産スケジュールに合わせて設備を増設した」と話している。リード線については新規顧客の開拓を積極化している。

© 株式会社鉄鋼新聞社