神鋼アルミ線材とコベルコ科研のISO9001認証、一時停止

 神戸製鋼所子会社の神鋼アルミ線材(本社・大阪府堺市)とコベルコ科研(本社・神戸市中央区)がISO9001認証を一時停止された。認証機関である日本検査キューエイが神戸製鋼グループの品質不正問題を受けて、臨時調査を進めていた。検査データの書換え行為などを含めて不適合と判断した。一時停止は神鋼アルミ線材が16日付、コベルコ科研が13日付。

 ISO9001は品質マネジメントの国際規格。今回認証一時停止の対象となったのは神鋼アルミ線材が本社工場のアルミニウムおよびアルミニウム合金の線材・棒材および加工品の製造について。コベルコ科研がターゲット事業本部のスパッタリングターゲットと蒸着用ターゲットの設計と開発、製造に加え、電子部品用金属材料や試験用金属材料などの製造について。

 一連の品質不正問題ではすでに、神奈川県秦野市のコベルコマテリアル銅管(本社・東京都新宿区)の秦野工場が10日付でISO9001の認証を取り消されているほか、三重県いなべ市の大安製造所が6日付でアルミおよびマグネシウムの鋳物、鍛造品および機械加工品の製造に関する認証を一時停止されている。

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