北メディア「故意の軍事的挑発行為」

北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は20日、米韓両軍が、今月11日から14日にかけて日本海で合同軍事演習を行ったことに対して「北侵先制攻撃を想定した戦争演習を繰り広げた」とする署名入りの論評を掲載した。同日、朝鮮中央通信が伝えた。

論評は、米韓が「『最大の軍事的圧迫』だの、『最も強力な警告メッセージ』だのと虚勢を張って無分別に振る舞った」とし、「これは理性を失った戦争狂の冒険的な妄動として朝鮮半島の戦争の危険をよりいっそう激化させる故意の軍事的挑発行為である」と糾弾した。

また、米国が日本の海上自衛隊、韓国海軍と「北侵合同軍事演習を強行した」とし、「米国がこのような戦争の怪物を朝鮮半島水域に集結させ、かいらいをはじめとする追随勢力を駆り出して最大規模の連合海上訓練を行ったのは、われわれを力でどうにかしてみようとする米国の好戦的企図が危険ラインを越えたということを物語っている」と強調した。

その上で、「米国が原子力空母でわれわれを威嚇しながら北侵戦争演習に狂奔したのは、老いぼれ狂人のトランプが南朝鮮を訪ねて言い散らした対決暴言の延長として、われわれの一心団結と強大無比の軍事的威力に圧倒されて戦々兢々とする敗北者の対策のない狂気にすぎない」と非難した。

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