ペルーで子ども野球教室 原さん、駒田さんら指導

 ペルー日系人協会設立100周年を記念した野球教室が19日、ペルー・リマ市内で行われ、巨人前監督の原辰徳さんや、横浜ベイスターズ(現横浜DeNA)などで通算2006安打をマークした駒田徳広さんら元プロ選手が約150人の子どもたちに対し、3時間近くにわたり高度な野球技術を伝授した。

 ウオーミングアップの後、講師陣は走塁やボールの握り方と投げ方、守備、打撃の基本などを分かりやすく指導した。元巨人投手の宮本和知さんと子どもたちの打席対決も行われ、会場を沸かせた。

 ユニホーム姿でゴロの捕り方をやってみせた後、打撃の実演で大飛球を放った原さんは「同じ野球というスポーツの枠の中で、一つになれた。言葉は通じなくても、心というか、伝えたいことは伝えることができた」と笑顔。子どもたちに「好きなことを見つけて一生懸命頑張って」とエールを送った。

 講師陣は計5人で、元横浜大洋(現横浜DeNA)投手の久保文雄さんと、広島などで活躍した捕手の西山秀二さんも務めた。

 野球教室は国際協力機構(JICA)の主催。ファンケル(横浜市中区)が特別協賛する、全国の小中学生を対象にした野球教室「ファンケルキッズベースボール」が協力した。2010年にスタートし、海外では初開催だった。

 野球を始めて1年になるというアンドレス・コントレーラス君(10)は「プロ野球選手は打ち方が上手で、遠くまでボールが飛んでびっくりした。将来の夢はプロ選手になること」と目を輝かせた。野球教室は20日も行われる。

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