川崎市補正予算 25億円提案 27日から市議会定例会

 川崎市は20日、一般会計で総額25億1854万円の補正予算案など計29議案を27日開会の市議会第4回定例会に提案すると発表した。内訳は条例10件、事件16件、補正予算3件。

 補正予算案は、人事委員会勧告に基づいて職員給与と期末・勤勉手当(ボーナス)を増額するため、17億7215万円を計上。市職員の本年度の月給を平均0・1%、ボーナスを0・10カ月それぞれ増やす。特別職の引き上げも検討している。

 このほか、等々力硬式野球場の改築で軟弱地盤や汚染土壌が分かり、工事費が56億円から92億円に増えたため、本年度内執行分として1億1469万円を計上。契約変更に伴う議案も追加提案する。

 台風21号で破損した多摩川緑地のバックネットやスコアボードなどの改修、グラウンドにたまったヘドロの除去経費として3848万円を盛り込んだ。

 また、川崎駅周辺で訪日外国人客ビジネスを進めるため、老朽化した日進町の簡易宿泊所群のリノベーション(大規模な増改築)を検討する経費として1200万円を計上した。

 条例関係では、ごみ処理施設の橘処理センター(高津区)の建設工事を三菱・大成建設共同企業体と321億円で契約する議案を提案する。市は老朽化した市内4処理センターを1施設ごとに休止して建て替えを進めており、現在は3施設で処理している。橘センターを2023年4月に稼働させた後、堤根処理センター(川崎区)の建て替えに入る。

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