ノーベル平和賞授賞式に出席

 長崎市の田上富久市長は20日の定例会見で、ノーベル平和賞に決まった非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)の授賞式に出席すると発表した。

 授賞式は12月10日にノルウェー・オスロで開かれる。ICANメンバーのほか、日本原水爆被害者団体協議会の田中熙巳代表委員ら被爆者3人が出席する。田上市長はノーベル賞委員会から招待を受け、ともに招かれた広島市の松井一実市長も列席する方向。

 田上市長は8~12日に海外出張して授賞式に出るほか、現地のノーベル平和センターで展示する被爆資料の内覧会への出席やオスロ市長との面談を調整している。

 田上市長は、核廃絶を目指す約7千の都市でつくるNGO「平和首長会議」の副会長。同会議は核兵器禁止条約の採択に貢献したICANと連携しており、田上市長は「被爆地の代表として出席することで条約を国際規範に育てる後押しをしたい」と述べた。

 式当日は、27日に開会する長崎市議会定例会の会期中だが、市長の出席が求められる本会議とは重ならず、議会側は海外出張を了承した。

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