海保巡視艇訪れ 園児感謝伝える

 「勤労感謝の日」(23日)を前に、横浜市神奈川区の幸ケ谷(こうがや)幼稚園の年長園児28人が21日、横浜海上保安部所属の巡視艇「はまなみ」(113トン)を訪れ、海上保安官らに感謝の言葉を伝えた。

 同市中区の横浜海上防災基地に停泊中のはまなみの操舵(そうだ)室では廣戸嘉朗船長から説明を受けて興味津々の様子だった。

 ほとんどの園児は船に乗るのは初めて。航海計器やスイッチを触ったり、双眼鏡をのぞいたりしながら船長らに矢継ぎ早に質問していた。

 流出油や有害物質への対応を専門に扱う海上保安庁の機動防除隊も日ごろの活動を紹介。

 寄高昭隊長らの指導で空気呼吸器の使用や化学防護服の着用を体験したほか、防毒マスクを使うと酢の臭いがしないことなど、装備の重要性を確かめていた。

 園児たちは「いつも海を守ってくれて、ありがとうございます」と全員で敬礼。海上保安官も答礼し、和やかな雰囲気に包まれた。

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