十八銀エース野上代表入り

 十八銀行女子陸上部のエース野上恵子が、26日に中国の東莞市で行われる第16回アジアマラソン選手権に日本代表として出場する。初めて身につける「JAPAN」のユニホームに「いいチャンスをもらった。照準は来年の国内レースに合わせているけれど、出るからには上を狙いたい」と本番を心待ちにしている。

 今季は継続した練習が積めて、好調をキープ。10月上旬の愛媛国体は成年女子5000メートルで自身最高となる3位に入り、同月下旬の全日本実業団女子駅伝予選会もエース区間の3区(10・7キロ)を区間賞まであと2秒の2位で走り切った。

 今回は自身4度目の42・195キロとなった8月の北海道マラソン2位(2時間30分11秒)などの実績が評価されての選出。レース当日は、出場がかなわなかった全日本実業団女子駅伝の開催日でもあり「駅伝に出られなかったチームの分も、十八銀行をアピールできたら」と意気込んでいる。

 10月までは駅伝練習が中心だったため、マラソン準備が万全ではない中での出走となるが、吉井賢監督は「日の丸をつけて走るのは、また違った重みがあるはず。結果も大事だが、次に生きるレース経験を積んでほしい」と期待を込める。

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