22日にチャンピオンズリーグのグループステージ第5節が行われ、ユヴェントスとバルセロナが対戦する。バルセロナのクロアチア代表MFイヴァン・ラキティッチと、ユヴェントスの元イタリア代表GKジャンルイジ・ブッフォンの、試合前のやりとりが話題を呼んでいる。
ユヴェントスとのビッグマッチを前に、記者会見に出席したラキティッチ。先日行われたスウェーデン代表との欧州予選プレイオフに敗れ、イタリア代表生活最後のW杯を逃したブッフォンについて聞かれると次のように述べていた。
「彼がサッカーでしてきたことは信じられないことばかりだし、僕のポジションを譲りたいくらいだよ。子供たちが理想のラインナップを書くとしたら、GKにはブッフォンを選ぶだろう。試合終了後のブッフォンの涙を見たとき、説明できないような感情が溢れてきた。彼のような選手が6度目のW杯へ出場できず、キャリアを終えるのは本当に残念。もし可能ならば、僕のチャンスを本当に彼にあげたいくらいなんだ」
これを受けて、ブッフォンも自身の公式Twitterを更新。ラキティッチへ感謝のメッセージを送り返している。
「親愛なるラキティッチへ。私はGKとしてはまだプレイできたかもしれないが、君の代わりにクロアチア代表のMFとしてプレイするのは、良いアイデアではないよ。冗談はさておき、君の言葉は素晴らしい贈り物だった。ありがとう」
やはり、これまでサッカー界を牽引してきたレジェンドGKが最後のW杯に出られないのは、敵であっても悲しいことのようだ。そして、自信を称えたラキティッチのコメントに対して、ジョークを交えながらしっかり感謝の意を伝える、さすがブッフォンといったところだろうか。これぞ「一流選手」のやりとりなのかもしれない。