入所者の預金横領した容疑の職員告発 川崎のグループホーム

 社会福祉法人同愛会(横浜市保土ケ谷区)が運営する川崎市高津区のグループホームで、事業所責任者を務めていた男性職員が知的障害のある入所者14人から預金約985万円を勝手に引き出して横領していたことが分かった。

 同法人が21日にホームページで公表した内容によると、共同生活援助事業所「ウィズバル」内の3つのグループホームに入所する18人から受け取っていた預かり金のうち14人の預金の一部を1年半にわたって口座などから引き出していた。

 職員は同法人の聞き取りに横領の事実を認めており、全額を返済し、9月19日に懲戒解雇された。同法人は業務上横領の疑いで職員に対する告発状を県警に提出した。

 市は事業所への行政処分を検討している。

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