ピーチとピーマン…?あなたのお尻の形は老化してる!?

老化によるあなたのお尻の形やヒップラインの変化パターンと、ヒップの構造と仕組み、老化についての基礎知識をレクチャーします。

お尻の形をピーマンからピーチにするために知るべき筋肉構造

ヒップの筋肉の名前を覚えておくとエクササイズに役立ちます

ピーチのように丸みがあって、たるみがなく、横に広がっていないキュッとしまったキレイな丸尻は女性の憧れ。若い頃はお尻の形がキレイな丸尻だった人も、年齢とともに老化と重力によってヒップの上は角張り、下全体にむちっと脂肪がついて垂れ下がったピーマン尻になっていくのは、どうしても避けられないことだと思われています。

しかし、お尻は、エクササイズをすれば必ずヒップアップが可能です。理由は、お尻は筋肉の面積が大きいため。日常生活でほとんど使うことがないヒップの筋肉だからこそ、エクササイズをすれば脂肪も落ちやすいのでやりがいがあります。美しいヒップになるために、まずはヒップの構造がどのようになっているかを知ることが大切です。

上図のように、お尻は主に大臀筋、中臀筋という筋肉で構成されています。大臀筋は骨盤と太ももの骨(大腿骨)をつなぐヒップの土台となる筋肉で、骨盤をすっぽり覆うような大きな筋肉です。そして、その外側にあるのが中臀筋。さらに太もも後ろ面の内転筋(ハムストリングス)もヒップアップ効果を狙うには重要な筋肉となります。

美尻を作る筋肉に注目!

キレイな丸尻を手に入れるためにはゆがみのない骨盤と、それを覆う二つの筋肉である大臀筋と中臀筋を鍛え、さらにヒップを支える内転筋(ハムストリングス)もつけることが重要です。

体はすべてつながっているので下半身も一緒に鍛える必要があります。大臀筋を鍛えると、脂肪が垂れるのを防いでくれてキレイな丸みをキープできるのです。また、中臀筋をしっかりエクササイズできているとヒップが横に広がるのを防いでくれます。

ヒップの形を崩す骨盤の開きやゆがみにも、中臀筋は効果的。また、ハムストリングスが鍛えられると股関節をしっかりと支えられるので、骨盤のゆがみの改善にもつながります。

お尻の形にも老化現象はあるの?

人間の老化は足からくると言っても過言ではありません。そのため、太ももからヒップにかけての筋肉老化は早くから現れ、アラサー世代でも油断は禁物。

加齢とともにヒップの筋肉が衰え、重力に逆らえなくなり垂れたり横に広がったりするのはそのためです。私たちが想像している以上に早い時期から老化現象は起こっており、20代でも運動不足であれば、老化現象が現れてくるので、日ごろからヒップを鍛えることが大変重要となります。

あなたのお尻の形は何尻? お尻の形のヒップ診断

老化現象により、お尻の形(ヒップライン)は様々な形に変化します。自然な丸みを帯びたキレイな形のヒップを丸尻とした時、あなたのヒップの形は何尻ですか?

代表的なヒップの形を紹介するので、自分のヒップは何尻なのかをまずは知るところからはじめましょう。

丸尻は理想的な形

■丸尻

自然な丸みを帯びた、理想的な形のヒップライン。ピーチ尻とも言います。

日本人に多い平尻

■平尻

日本人に多い、のっぺりとして厚みがないヒップ。外国人のようなセクシーさに欠けた、メリハリのないヒップラインといえます。

たれたバストと同様な垂れ尻

■垂れ尻

脂肪はあまりないが、加齢・運動不足・出産などによってたるみができてしまったヒップライン。重力に逆らえずに下垂するバストと同じような現象といえます。

筋肉と脂肪がついた四角尻

■四角尻

腰まわりからヒップの下まで、がっちりと筋肉と脂肪が付いているヒップライン。出産などで骨盤が開きぎみの人に多いタイプ。

加齢老化によるピーマン尻

■ピーマン尻

ヒップの上は角張り、下全体にむちっと脂肪がついて垂れ下がったピーマンのような形のヒップライン。加齢により変化した典型的なタイプ。

たるみにさよなら! エクササイズやマッサージで理想のピーチ尻に!

さあ、あなたのヒップは何尻ですか? 現状を知った上で、「ヒップアップエクササイズ」や「ヒップアップマッサージ」を取り入れて、理想の丸尻に近づける方法を探していきましょう。

(文:山田 奈央子)

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