JFEスチール100%子会社「リバースチール」全事業、グループ会社などに移管

 JFEスチールは22日、100%子会社で鋼材販売加工・引抜鋼管製造を手掛けるリバースチール(本社・神奈川県横浜市、社長・松平正久氏)の事業を再編し、来年4月をめどに関連事業をJFE鋼材(本社・東京都中央区、社長・石原慶明氏)、JFEテクノス(本社・横浜市鶴見区、社長・松本広司氏)、サンキン(本社・大阪市西区、社長・田貴晴氏)に移管する検討に入ると発表した。関連事業の移管により事業領域ごとの集約を行い、規模の拡大、コア技術融合によってJFEグループの国内競争力強化を図る。全事業移管が終了した後、リバースチールは消滅する。

 リバースチールで引抜鋼管を製造する鋼管事業については事業分割で子会社を設立した後、4月2日付で引抜鋼管メーカーのサンキンに譲渡する。製造拠点網の拡大とサンキンの商社機能を活用した営業展開に注力する。

 厚板を中心とした各種鋼材の加工販売を行っている鋼材事業と不動産賃貸事業は、同日付で会社合併によりJFE鋼材に移管。溶断、製缶、機械加工など厚板複合加工技術分野での融合を図る。

 橋梁補修などの建設工事・資材販売を手掛ける建設事業は、4月1日付で会社分割によりJFEエンジニアリング100%子会社でプラント等の設計・施工・メンテナンスを行うJFEテクノスに移管する。両社の技術力・営業力の融合で事業拡大を目指す。

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