VW、ゴルフ初のEV「e-ゴルフ」の受注を開始…航続距離は301km

VW e-ゴルフ

フォルクスワーゲングループジャパンは、電気自動車(EV)の新型e-ゴルフの受注を10月19日から開始した。

なお、新型e-ゴルフは、インターネット専用サイトから10月19日~12月25日の期間限定申込みとなり、納車は2017年末から開始される。

価格(消費税込)は499万円で、クリーンエネルギー自動車導入事業費補助金30万1000円が交付される。

新型e-ゴルフは、ゴルフ譲りの高い実用性と優れた使い勝手を共有しつつ、ブルーの挿し色やC字型LEDポジショニングランプ(フロント)を採用することでe-モビリティファミリーであることを主張している。

また、消費電力の少ないLEDヘッドライトを標準装備した。

新型e-ゴルフは、ゴルフと同様に、フォルクスワーゲン最新の生産モジュールであるMQBを用いたゴルフ初のゼロエミッションビークルである。新型ゴルフの先進安全装備を共有しながら、先進性溢れるEVとしての機能も数多く持ちあわせている。

搭載される電気モーターは、最大出力136馬力、最大トルク290Nmを発揮する。駆動用バッテリーは、リチウムイコンバッテリーのセルの性能向上により、サイズを変えることなく35.8kW/hに強化され、1回の満充電で301km走行できる。

VW e-ゴルフ

駆動用バッテリーの充電は、200Vの普通充電(3kW/6kWに対応)と急速充電規格“CHAdeMO”の双方に対応している。これにより日常での使用はもちろん長距離移動でも、全国の充電施設を利用することで快適なゼロエミッションカーライフをより身近なものにしている。

新型e-ゴルフは前後のバランスを考慮して重量物のバッテリーを床下に搭載。低重心で安定感のあるEVらしい走りに加え、ユニークなドライビングプロファイル機能を備えている。

■4段階に調整可能なブレーキエネルギー回生システム

通常の「D」レンジでは、走行抵抗を極限まで減らすコースティング(滑走)走行し、シフトレバーを左に倒して「D1」「D2」「D3」の順でシフトすると、回生ブレーキが強くなって、より積極的に充電する。さらにシフトレバーを「B」にすると、回生ブレーキの利きは最大になる。

■ドライビングプロファイル機能

新型e-ゴルフのドライビングプロファイル機能は、主に航続距離を調整する目的で、モーターの出力、エアコンの制御を、ドライバーの意志で「ノーマル」「エコ」「エコ+」という3つのモードから選択して走行することができる。また、走行状況に応じて回生ブレーキの強さを変えることでアクティブなドライビングを楽しむことができる。

また、新型e-ゴルフには、下記の自動運転を見据えた運転支援システムと先進・安全装備を搭載している。

・渋滞時追従支援システム"Traffic Assist"

・プリクラッシュブレーキシステム"Front Assist"(歩行者検知対応シティエマージェンシーブレーキ機能付)

・アダプティブクルーズコントロール"ACC"(全車速追従機能付)

・レーンキープアシストシステム"Lane Assist"

さらに新型eゴルフは、「Volkswagen Car-Net」による各種モバイルオンラインサービスが受けられる。

Apple CarPlayやAndroid Autoなどに対応する“App-Connect”は、スマートフォンとインフォテイメントシステムの接続を容易にしてテレマティクス機能“Guide&Inform”を利用すると、オンライン充電ステーション検索など最新の情報に基づくナビゲーション案内が受けられるほか、EV生活に欠かせない予約充電なども行えるEV/PHEV専用サービス“e-Remote”に対応する。

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