大正時代の旧精米所を公開

 佐世保市江迎町で大正時代の建造とされる「旧太田精米所」(江迎町長坂)が一般公開され、観光客らでにぎわっている。26日まで。

 町おこし団体などでつくる江迎活性化協議会(木下雅博会長)が企画。協議会によると、北松地区が炭鉱地帯だったころに鉱員向けの食糧販売店として同市鹿町町内で営まれ、その後に移築されたという。協議会は町外に住む所有者の了解を得て、地域の資産として町おこしに活用している。

 木造2階建て延べ約320平方メートルで、このうち1階の一部を開放。建物内は色とりどりの繭玉が飾り付けられ、来場者は歴史的な建造物の趣を感じながらくつろいでいた。

 公開は午前9時~午後4時。無料。協議会は期間中、町内の史跡などをガイドと巡る「江迎まち歩き散策」(1500円)や繭玉づくり体験(500円~)などを企画している。木下会長は「情緒ある建物に足を運び、町歩きも楽しんでほしい」と話す。

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