浦和レッズ、10年ぶりのアジア王者なるか。ACLは決戦の時が迫っている。
2002年に大会名称を「アジアクラブ選手権」から「AFCチャンピオンズリーグ」に変更後、日本のチームが決勝に進出したのは2007年と2008年の2大会のみ。だが、その両大会でJリーグ勢は優勝している。
そこで今回は、Jリーグ勢と今年の浦和の対戦相手アル・ヒラルが出場した決勝戦を、当時のユニフォーム画像で振り返ってみたい。
AFCチャンピオンズリーグ 2007 決勝
優勝:浦和レッドダイヤモンズ 準優勝:セパハン(イラン)
浦和レッズにとって記念すべき大会。アウェイでの第1戦を1-1で引き分けると、ホームでの第2戦を2-0で勝利して初優勝を飾った。なお浦和はグループステージから無敗での優勝だった。
浦和レッドダイヤモンズ
メーカー:Nike スポンサー:DHL
Jリーグなど国内用キットの胸スポンサーはスポーツサプリメントの“SAVAS”だったが、ACL用キットは“DHL”(国際宅配便)がスポンサーを務めた。
決勝戦の2試合ともシャツ、パンツ、ソックスは同じ色を着用。長谷部誠はアジアチャンピオンとして出場した12月のクラブ・ワールドカップを最後に、2008年1月ヴォルフスブルクへ移籍した。
セパハン
メーカー:Uhlsport スポンサー:Esfahan's Mobarakeh Steel Company
決勝戦は2試合ともホームキットを着用した。イエローはクラブの伝統で、胸スポンサーのエスファハーン・モバラケ製鉄はクラブのオーナー企業。右胸にチームエンブレム、左胸にイラン国旗をプリント。
出場チームは右袖には大会バッジ、左袖にはフェアプレーバッジを装着。
2007年のクラブ・ワールドカップは日本開催だったため、準優勝のセパハンが浦和に代わって「開催国代替枠」で出場した。
AFCチャンピオンズリーグ 2008 決勝
優勝:ガンバ大阪 準優勝:アデレード・ユナイテッド(オーストラリア)
Jリーグのクラブが2年連続で優勝。第1戦のホームゲーム(万博記念競技場)を3-0で勝利すると、敵地での第2戦も2-0で完封勝利。合計スコア5-0でガンバの圧勝に終わった。
ガンバ大阪
メーカー:Umbro スポンサー:Panasonic
ブルーが基調のACL用キット。垂直ストライプの国内用とは異なり、タスキ掛けと斜めストライプというデザインで明確に区別していた。スポンサーのPanasonicは国内用と同じ。
アウェイキットは国内用と同じものを使用。右袖には大会バッジ、左袖にはフェアプレーバッジが付く。
アデレード・ユナイテッド
メーカー:Reebok スポンサー:SAKAI
レッドを基調のACL用ホームキット。“SAKAI”(酒井重工業)は国内リーグ用キットのスポンサーだったが、準々決勝で鹿島アントラーズと対戦する9月からACL用キットもスポンサーに。当時のクラブのオーナーが所有する企業が、酒井重工業のオーストラリア代理店という関係だった。
レッド/ホワイトを基調のACL用アウェイキット。エンブレムの星が独特だが、これはサザンクロス(南十字星)を表している。
2008年のクラブ・ワールドカップは日本開催だったため、準優勝のアデレードが「開催国代替枠」で同大会に出場した。
AFCチャンピオンズリーグ 2014 決勝
優勝:ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ(オーストラリア) 準優勝:アル・ヒラル(サウジアラビア)
ウェスタン・シドニー・ワンダラーズが、クラブ創設からわずか2年でアジアの頂点に立った。ただ日本人としては、この場に小野伸二の姿がなかったのがつくづく残念だった。
アル・ヒラルはジュビロ磐田を下して優勝した2000年以来の決勝だったが、“ニシムラの呪い”にかかったのかタイトルを逃した。
ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ
メーカー:Nike スポンサー:Visy Industries
デザインのベースは国内リーグ用と同じだが、ACL用はスポンサーや細部が異なる。スポンサー“VISY”は再生紙やリサイクル包装などの企業で、ACL用キットのみ胸スポンサーを務めた。
決勝は2試合ともレッド/ブラックのホームキットを着用した。写真はド迫力のスライディングシュートで値千金の決勝点をあげたトミ・ユリッチ。
アル・ヒラル
メーカー:Nike スポンサー:Mobily
チアゴ・ネーヴィス、カク・テヒ、ミハイ・ピンティリーら外国人選手を擁したアル・ヒラル。
胸番号のプリントはACL用キットのみで、国内リーグ用は胸番号の部分にフォルクスワーゲンのスポンサーロゴが入る。
ACL用ホームキットだが、基本的なデザインは国内リーグ用と同じ。胸スポンサーの“Mobily”はサウジアラビアの通信会社エティハド・エティサラート社のサービス名。
出場チームは右袖に大会バッジ、左袖に60ミニッツバッジを装着する。60ミニッツバッジは、インプレーの時間を当時のAFC平均の約52分から60分に増やそうという趣旨のキャンペーンだった。
決勝戦ではないので“番外編”となるが、どうしても触れないわけにはいかない小野伸二の存在。
2014年5月で退団しコンサドーレ札幌へ移籍したが、2012-13レギュラーシーズン優勝や2014年のACL躍進に間違いなく貢献した。ACLでは現在の同僚・稲本潤一とのマッチアップも。
AFCチャンピオンズリーグ 2017 決勝 1stレグ
浦和レッズは10年ぶり、アル・ヒラルは17年ぶりのタイトルがかかる2017年大会決勝戦。18日に行われた敵地での1stレグは1-1のドローに終わったが、この展開は優勝した2007年と同じだ。
浦和レッドダイヤモンズ
メーカー:Nike スポンサー:Mitsubishi Heavy Industries
第1戦はACL用アウェイキットで挑んだ。ベースはボルトカラーが話題になった今季のアウェイキットと同じだが、胸スポンサーは国内リーグ用の“POLUS”ではなく、クラブの株式を保有する三菱重工業。チームエンブレムの下には日の丸が付いた。
右袖には大会バッジ、左袖にはワンアジア・ワンゴールバッジを装着。「ONE ASIA ONE GOAL」とは、世界における連盟の地位向上。世界の舞台でのアジアチームの活躍。そしてサッカーがアジア大陸でNo.1のスポーツになることを目指して、AFC(アジアサッカー連盟)が掲げたビジョン。
アル・ヒラル
メーカー:Nike スポンサー:Kingdom Holding Company
アル・ヒラルのユニフォームはACL用ホームキットだが、デザインは国内用がベース。胸番号の部分は、国内用だとフォルクスワーゲンのロゴが入る。胸スポンサー“Kingdom Holding Company”はサウジアラビアの公的な持株会社。
いよいよ…AFCチャンピオンズリーグ 2017 決勝 2ndレグ
写真は2007年決勝でのコレオグラフィー。試合の結果は勿論だが、埼玉スタジアム2002ならば世界に誇れる浦和のコレオグラフィーにも期待が高まる。運命の決勝戦2ndレグはもうすぐだ。