「バルセロナ、バルベルデ監督のもとで復活した4人の選手」

今季、ルイス・エンリケの後任としてエルネスト・バルベルデ監督を招聘したバルセロナ。

ここでは、『Squawka』による「バルベルデのもとで上向いたバルセロナの選手たち」を見てみよう。

MF:アンドレス・イニエスタ

彼の全盛期を過ぎたことに疑いはない。2016年のコパ・デル・レイ決勝で見せたマスタークラスは、彼の最後となる素晴らしいシーズンのクライマックスとしてふわさしいものだった。

時が過ぎることに抗える人間はいない。イニエスタも衰えていく。

だが、2016-17シーズンの彼はエンリケの戦術によって落ち込み具合を悪化させた。もはや終わったかに思われた。

だがしかし、ボールムーブと知的なポジショニングを優先するバルベルデのシステムにおいて、イニエスタはかなりよくなったように見える。

そうはいっても、2015-16シーズンのレベルには戻っておらず、そうなることは決してないだろう。それでも、昨季の調子からは劇的に改善しており、チームからは“生涯契約”を手渡されることになった。

【次ページ】昨季は大批判を浴びた…

MF:アンドレ・ゴメス

2016-17シーズンの最大のお笑いは、アンドレ・ゴメスの調子(の悪さ)だった。

ポグバ獲得に1億ユーロ(131.8億円)を捻出することを拒んだバルサがその予算の一部で獲得したものの、ほとんど落第に近かった。

ノッポで気だるそうで、反応が遅い…その歩き方によって実際よりも悪くとられてしまった。そして、実際にかなり悪かった。

彼にはワールドクラスの選手になるための全ての要素がある。情熱、タッチ、タックル、ドリブル、パス、シュート…。だが、昨季はひとつたりとももたらさなかった。

今はどうなったか?バルベルデの導きによって、本来の姿を見せ始めている。昨季バルサが契約した際に望んでいたような姿に。

【次ページ】DFラインの…

DF:サミュエル・ウンティティ

昨季ブレイクしたウンティティ。この5年間バルサが探し求めていた存在だった。とはいえ、欠点もミスもない選手ではなかった。

では今季はどうなったか?太刀打ちできない“巨人”になったように見える。空中戦と地上戦で圧倒できる能力が彼にはある。

バルベルデには左利きのCBを成長させる才があり(ビルバオで指導したDFエメリク・ラポルトの成熟ぶりを見てみればいい)、ウンティティはその恩恵を受けている。

ジェラール・ピケは今季苦しんでいる(彼はいつもスロースターターだが)が、ウンティティが支配的であるために、それほどチームに影響を与えていない。

バルサはリーガで素晴らしい守備スタッツを記録しているが、その大部分はウンティティの卓越した守備スキルによるものだ。

【次ページ】ネイマール発言で話題になった…

DF:ジョルディ・アルバ

彼はルイス・エンリケを声に出して批判していた数少ないバルサ選手のひとりだった。

それは指揮官の3-3-1-3システムによって除外されてしまうことが主な理由だった。さらに、プレーした際にもアイデアが欠けているように見えた。

だが、バルベルデのもとで、アルバは変身を遂げた。新監督が好む4-2-3-1システムによって、攻撃するための広大なエリアが拡がることになったのだ。

昨季はリーガとCLで、チャンスクリエイトは28回、アシストは6回だった。今季はすでにチャンスクリエイトは17回、アシストは4回をマークしている。

相当な改善を見せており、バルベルデの信頼によってキャリア最高のシーズンになりそうに見える。

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