F1第20戦アブダビGP予選トップ10ドライバーコメント

 2017年F1第20戦アブダビGP予選をトップ10で終えたドライバーたちが土曜日を振り返った。

■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チームバルテリ・ボッタス 予選=1位
 ポールポジションを取ったのは、僕のキャリアのなかでまだ4回目だ。予選を得意とするライバルたちを打ち負かしてポールを手に入れたから、明日一番前の位置からスタートできるというのは素晴らしい気分だ。

 クリーンかつスムーズで、本当に良い予選だった。変更を加えたことで、マシンの挙動はFP3に比べてずいぶんと良くなった。小さな部分で改善を重ねられ、走るたびに、あちこちでタイムを縮められるようになっていた。

 けれども週末はまだ終わってはいない。明日も同じくらい強力な結果を出して終わりたい。サンパウロではもう少しだったけれど、今回2度目のチャンスをつかんだんだ。いい結果でシーズンを終えることには、大きな意味がある。

 でも、明日がどんな結果になろうと、2戦連続でポールを獲得できるだけのスピードが自分にあると自覚して冬季休暇に入れるのはうれしいよ。2018年に向けて取り組んでいくうえでの、良い基盤になる。

■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チームルイス・ハミルトン 予選=2位
 おめでとう、バルテリ(・ボッタス)。彼は予選で素晴らしい仕事を成し遂げた。これほどのレベルのパフォーマンスを発揮する彼を見られたことがうれしいよ。シーズン終盤に調子を上げていることで、来年を素晴らしい形でスタートすることができるだろう。

 僕自身の話をすると、フリー走行は良かったが、路面が冷えてくることを予測して変更を加えた。後になって思えばそれが正しくなかったんだと思う。こうした小さな実験は今シーズンあまりできなかったから良かったよ。けれどもそのせいで、予選ではバランスに少し苦労した。最後にはターン1で0.15秒ほどタイムを縮められたが、ラップの残りのどこかでそれを失ってしまったんだ。

 今週末は、トップ3のペースには追いつけなかったとはいえ、かなり堅実なパフォーマンスを見せてきた。明日は表彰台のチャンスがあると思っている。今季最後のレースで、誰もが勝ちたいと望んでいるのだから、スタートが簡単にいくとは思っていない。何かしらのアクションがあるかもしれないね。僕もそこに加われることを願っているよ。皆を押しのけて、表彰台を取りにいくつもりだ。

■スクーデリア・フェラーリキミ・ライコネン 予選=5位
 簡単な予選ではなかったし、5番手は理想からは程遠い。マシンは1日を通して感触が良かった。Q1での数周はとても楽にやれたのに、その後にタイヤが難しくなったんだ。何かしらの理由で、アタックラップでタイヤを機能させ、信頼して走ることが困難になっていた。問題ないときもあったが、苦労したランもあった。まるで推測ゲームみたいだったよ。       

 明日のレースは簡単にはいかないだろうね。一番オーバーテイクがしやすいのはスタートだけど、その後もレースはまだまだ続く。

■レッドブル・レーシングマックス・フェルスタッペン 予選=6位
 僕にとって素晴らしい予選ではなかった。今週末はずっと良いセットアップを見つけ出すのに苦労していて、今日も例外ではなかったんだ。僕らが試した変更では望んだような形でマシンに影響を与えられず、そのまま予選を迎え、何かを変えるには手遅れになった。

 昨日も言ったけれど、ここではグリップをきちんと得られていなくて、それによって常にマシンと格闘する羽目になっている。それでドライビングが難しくなってしまうんだ。レースでのコンディションも今夜と同じようになるはずだから、僕らにとっては厳しいレースになるだろう。それでも、状況を見ながら自分たちに何ができるかを考えてみよう。

 ダニエル(・リカルド)がキミ(・ライコネン)の前にいるから、明日は僕らもバトルできるかもしれないし、孤独なレースにはならないだろう。

 僕はマシンにできる限りのことをした。時には、自分たちの速さが十分ではないことを受け入れなければならない。そこから学んで、次に戻ってきたときにはより懸命に努力するだけだ。

 明日はベストを尽くすよ。6番手から何ができるかに注目だ。

■ルノー・スポール・フォーミュラ1チームニコ・ヒュルケンベルグ 予選=7位
 まだ予選なんだって分かっているし、レースでは何が起きるか分からないけれど、いいポジションにつけることができたのは事実だ。Q2で今季最高レベルの予選を走れたことを、とてもうれしく思っているよ。Q3では気温が下がってくるにつれて、少し難しくなり始めていたが、それは毎年のことだ。

 ロングランのペースはいい感触で、マシンに乗っていても強さを感じ取ることができていたので、今の時点では100パーセント自信がある。明日は普通のレースとして取り組んでいくけれど、7位を維持したいと思っている。

■サハラ・フォース・インディアF1チームセルジオ・ペレス 予選=8位
 7位をコンマ1秒差で逃したから、完全に満足とはいえないけれど、それでも今夜の結果をかなりうれしく思っている。Q1は1回のアタックで突破できたが、Q2はそれに比べると少し難しかった。ニコ(・ヒュルケンベルグ)のせいで、僕のウォームアップラップに影響が出た。必要のないことだったし、僕らふたりともアタックが台無しになってしまったんだ。ありがたいことに最終的な結果には影響がなく、僕らはQ3に進出できた。Q3最初のアタックラップはあまり良いものではなかったので、2回目のアタックで速いタイムを出さなければならなかった。

 全体的に見れば良い結果だったよ。グリッド中団はいつも接戦になるから、明日は面白いレースになるはずだ。オーバーテイクは簡単ではなさそうなので、スタートか1周目のうちにヒュルケンベルグを抜くことが重要になる。それができなくても、戦略を使って前に出ることができると思うよ。

 天候も大きな役割を担うだろう。暗くなるにつれて気温も路面温度も低くなるし、強い風が吹くコーナーもある。挑戦にはなるけれど僕らは良いポジションにつけられたし、シーズンを好結果で締めくくりたいと思っている。

■サハラ・フォース・インディアF1チーム■エステバン・オコン 予選=9位
 もっと上のグリッドにつけられた可能性もあったと思うから、今日のセッションに完全に満足してはいない。7位は現実的に可能だったと思うけれど、今日はトラフィックの影響を受けたのと、他にもいくつか理由があって、最大限の力を出しきれなかった。気温が下がってくるなかで行われるので、ここの予選は常に難しい。なんとかタイヤを適切な作動温度域内で使おうと奮闘することになる。

 マシン本来のペースを発揮できなかったことに腹を立てているけれど、まだ土曜日だし、肝心なのはレースだ。良いスタートを切り、何台かの前に出て、最終戦を良い結果で終わりたい。

■ウイリアムズ・マルティーニ・レーシングフェリペ・マッサ 予選=10位
 今日の予選にも自分のアタックラップにも、とても満足している。なんとかQ3に進出することができ、マシンから最大の力を引き出すこともできた。誇りを持って予選を終えられたし、今もトップレベルの競争力があることを証明した。自分の成し遂げたことをとてもうれしく思っているよ。 
    
 明日のレースが本当に楽しみだ。ポイントを獲得できたら最高だね!

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