中山三星建材・宮崎工場が操業再開、台風被害から復旧

 軽量形鋼大手、中山三星建材(本社・大阪府堺市、社長・辻村光夫氏)は23日、10月29日の台風22号で被害を受けた宮崎工場(宮崎県宮崎市)が復旧し、操業を再開したと発表した。

 同工場は軽量C形鋼を月1400~1500トン生産して九州一円および沖縄地区に出荷している。敷地約1万8千平方メートル、工場・倉庫4棟(約6800平方メートル)にC形鋼のフォーミングライン、切断・穴あけライン、カラー塗装ライン各1基がある。

 10月29日の深夜に隣接地から土砂が工場内に流入し、生産設備や製品在庫に被害が出た。このため生産および製品出荷が停止していた。流入した土砂の搬出、工場床の清掃、生産設備や電気機器の整備などを実施し、11月第3週目から製品出荷や生産など順次操業を再開した。23日時点で完全復旧まで至っていないが、早急に通常生産体制に戻し、安定的な供給体制を確保していくとしている。

 同社の九州地区生産体制(九州沖縄ブロック)は宮崎工場と、電縫鋼管生産の都城工場(宮城県都城市)がある。また四国ブロック管轄として大分工場(大分県大分市)でも電縫鋼管を生産している。

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