今季のレアル・マドリードは得点が不足しているとの批判を浴びているが、昨季から変わってしまったのが空中戦の脅威だ。レアルにはセルヒオ・ラモス、クリスティアーノ・ロナウド、ガレス・ベイルら空中戦を得意とする選手も多く、昨季はヘディングから多くの得点を挙げていた。しかし、今季はその武器が活かされていない。
25日のマラガ戦ではコーナーキックからMFカゼミロがヘディングでネットを揺らしたが、レアルが今季リーグ戦でヘディングからゴールを奪ったのはこれが2点目。ちなみに1点目もカゼミロだった。
スペイン『as』によると、昨季の現段階でレアルはヘディングから11得点を奪っていた。ラモスが3得点、ベイルが2得点、マルコ・アセンシオ、ペペ、アルバロ・モラタ、ラファエル・ヴァラン、マリアーノ、カリム・ベンゼマが1点ずつだ。昨季からは9点もヘディング弾が減ってしまっている。
同メディアはその原因として昨季26のアシストを記録したダニエル・カルバハルとマルセロのサイドバックコンビが離脱を余儀なくされたことや、13アシストを記録したハメス・ロドリゲスの退団も大きかったと分析。良質なクロスボールが減ってしまったことで空中戦の強みを活かせなくなったと捉えているようだ。
レアルの空中戦の強さは昨季大きな武器だったのだが、もう1度その強みを取り戻せるだろうか。今後チャンピオンズリーグの決勝トーナメントなど均衡した試合展開となった時、セットプレイから高さを活かすプレイも必要になってくるはずだ。