夫婦喧嘩からの仲直り!絶対に成功するワザ4つ

夫婦喧嘩のギクシャクやイライラを上手に収められる、多くのご夫婦に適用できる鉄板テクをご紹介しましょう。

夫婦喧嘩は、いかにうまく収拾を付けるかがポイント

皆さんは、1年にどのくらい夫婦喧嘩をしますか? 他愛もない言い合いから周囲を巻き込んでの派手なバトルまで、夫婦喧嘩にもさまざまなものがありますが、喧嘩をすること自体は、実は決して悪いことではありません。

一緒に育った兄弟だって喧嘩をするのですから、もともと他人どうしだった夫婦が喧嘩になるのは当たり前。むしろ、喧嘩によって、いままで気がつかなかったふたりの価値観や好みの違いが明らかになったり、相手の知らなかった一面に気付くきっかけになったりすると考えれば、将来の夫婦関係にとってプラス効果もあります。

例えば「さんざんやりあったおかげで、パートナーの考え方をより詳しく知ることができた」と、冷静にもめごとを振り返ることができる方なら、夫婦喧嘩の起きる回数もだんだん減っていくかもしれません。

ただし、夫婦喧嘩の収拾のつけ方によっては、お互いに恨みやストレスがたまり、将来の夫婦関係にマイナス効果となる場合もあります。つまり、夫婦喧嘩は起きないようにすることが大切なのではなく、起きたあとのギクシャクやイライラを上手に収めて、夫婦関係を早く日常に戻すことが大切です。

そのためには、「上手に収めるコツ」を自分たちなりにつかんでおくことが必要です。100組あれば100通りの「最適な方法」があるとは思いますが、多くのご夫婦に適用できる鉄板のテクニックもあります。そんな「絶対に成功するテクニック」をご紹介しましょう。

絶対に成功する仲直り術その1:「喧嘩の制限時間を決める」

夫婦喧嘩で口論になるのは、お互いが感情的になり、「ああ言えばこう言う」状態で泥沼にはまっているときです。自分が正しいと思っている人、まじめな人ほど、相手が納得するまで突き詰めないと論争は終わらない、と考えがちですが、そう簡単には人は「納得」しません。

そこで効果的なのは「今日はここまで」と、「喧嘩の制限時間」を決めておくことです。話し合いが平行線だな、と思ったら、「あと10分経ったら中断」と決めて、スマホのタイマーでもセットしておきましょう。10分後、アラームが鳴ったら論争の途中でも「今日はここまで。続きは明日改めて」と一方的に宣言します。

中断の理由は「頭が痛いから」、「明日は早く家を出なきゃいけないから」、「もう一回考えたいから」など、なんでも可。とにかく無理やりでも言い合いを中断し、冷却期間をつくることがポイントです。

相手が「ごまかすな」とか「負けを認めるのか」とか言ってきても、そんな挑発には乗らず、さっさとその場を去りましょう。よっぽどの深刻な争いでない限り、席を立ったあなたをさらに追いかけてきて議論するようなことはないはずです。

そして、いったん中断した論争は、翌日に再開する必要はありません。いつまで経っても平行線で結論が出ないことならば、それはそのままにして、意識から手放してしまうのがベスト。相手も、時間が経って冷静になってみれば、また不毛の議論を蒸し返したいとは思わないことが多いはずです。

すべて理詰めで結論を出していくことが最良の策ではないのが、夫婦関係の面白いところ。争いを「手放す」発想が重要です。

絶対に成功する仲直り術その2:「相手の好きなもの、おいしいものを作るor買ってくる」

太古の昔から貢物はいつだって和睦と親愛の印。そして、甘いもの、脂肪分の多いものといったカロリーが高いものを食べると、脳内で幸福ホルモンと呼ばれるβエンドルフィンが分泌されることも科学的に明らかになっています。

さらに、一緒に食事をとることは、人と人の絆を深め、信頼関係の構築に役立つということも心理学ではわかっています。ということは、相手の好きなもの、おいしいものを作ったり、買ってきたりして一緒に食べる――これが、仲直りの方法として有効なことは科学的に証明されていると言ってもいいでしょう。

あくまでも「どうぞこれ食べて」と渡すのではなく「一緒に食べよう」と誘うことがポイントです。

絶対に成功する仲直り術その3:「オトナになって先に謝る」

「謝る」というと、みずからの罪を謝る「謝罪」のイメージが強く、「自分が間違っていた」「(喧嘩に)敗北した」ような印象を受けるかもしれません。

それゆえに「どんなに自分が間違ったと思っても、絶対に謝りたくない」と意地を張ってしまう方も少なくありません。とくに男性はプライドが高いため、早くこの喧嘩を終わらせたいと思っていても、自分からは謝れず、相手が謝ってくれるタイミングを待っていることがあります。

そんなときに女性のほうから、手紙やメール、LINEなどでもいいので、タイミングよく謝って関係修復の道筋をつけると、すんなり仲直りできます。ただし、女性の中でも「何でいつも私から謝らないといけないの」と思う方もいらっしゃるでしょう。しかしそこは、発想の転換。

「謝る=負け」ではなく「謝る=事態の解決のきっかけを与えてあげる」

と、考えましょう。

頭に血が上っている状態から相手よりも早く脱出し、いつまでも気持ちのリセットができない相手に、頭を切り替えるチャンスを与えてあげるのです。そんなふうに「謝ること」をとらえれば、そのイメージはネガティブなものからポジティブなものに変えることができるでしょう。先に謝れる人ほど、オトナで、人間として成熟しているのです。

絶対に成功する仲直り術その4:「心を込めたハグ」

スキンシップの効果をなめてはいけません。100の謝罪よりひとつのハグが有効なことがあります。

「ごめんね」が言えないときには、心を込めたハグで、まずは相手の懐に飛び込んでしまいましょう。前からは恥ずかしくて、あるいは相手がそっぽを向いているので難しいという場合は、後ろから抱きしめるのもOK。軽く体が触れ合う程度ではなく、全身を押し付けるようにぎゅーっとするのがポイントです。

しばらく体どうしが触れ合っているうちに、固まっていた心がほどけてきたら、そこで「もう仲直りしたい」という気持ちを素直に伝えると効果的です。

夫婦喧嘩のルール決めは“なるはや”で!

いかがでしたか?

「自分からは絶対に謝りたくない」

「謝りたいんだけどタイミングがつかめない」

「謝ったのにいつまでもギクシャクが続いてしまう」

など、「喧嘩のあと」の「うまくいかない期間」を最短に抑えるための、効果的なテクニックをぜひ見つけてくださいね。

新婚さんや、結婚を控えた方々から相談を受けますが、夫婦喧嘩の時間制限はなるべく早いうちに、まだピュアな関係のうちに決めておくと効果が発揮できます。夫婦喧嘩のルールはなるはやで!

(文:三松 真由美)

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