2018年W杯の抽選会、どうやって進められる?「手順」を徹底解説!

12月1日(金)に行われる、2018年ワールドカップの組み合わせ抽選会。

その手順と方法についてFIFAが公式サイトで発表している。今回は、世界的にも注目を集めるこのドローの詳細についてまとめてみることにしよう。

ワールドカップのグループステージは、32チームが8つのグループに分かれて行われる。

今大会でも各グループの実力差を均等にするため、32チームがまず4つのポットに分けられており、各ポットから1チームずつがそれぞれのグループへと入る。

今回の組み合わせ抽選会では、ヨーロッパ以外では同じ連盟のチームが同一のグループに入る可能性は排除されており、そのヨーロッパでも同一グループで最大のチーム数は「2」となっている。

ポット分けは以下の通り(カッコ内はFIFAランキングのポイント数)。

【ポット1】

ロシア代表(563)
ドイツ代表(1631)
ブラジル代表(1619)
ポルトガル代表(1446)
アルゼンチン代表(1445)
ベルギー代表(1333)
ポーランド代表(1323)
フランス代表(1226)

【ポット2】

スペイン代表(1218)
ペルー代表(1160)
スイス代表(1134)
イングランド代表(1116)
コロンビア代表(1095)
メキシコ代表(1060)
ウルグアイ代表(1034)
クロアチア代表(1013)

【ポット3】

デンマーク代表(1001)
アイスランド代表(920)
コスタリカ代表(914)
スウェーデン代表(872)
チュニジア代表(834)
エジプト代表(818)
セネガル代表(815)
イラン代表(784)

【ポット4】

セルビア代表(748)
ナイジェリア代表(721)
オーストラリア代表(714)
日本代表(711)
モロッコ代表(680)
パナマ代表(670)
韓国代表(588)
サウジアラビア代表(576)

今回明らかになったのは具体的なドローの手順だ。

それによれば抽選はポット1から順に行われるとのこと。まずはポット1に入っている7チームの中から抽選が行われ、グループBから順にグループC、グループDといった具合で振り分けられていく(ロシアはグループAに入ることが決定している)。

各グループにはポジションごとに数字が振られている。これは試合の順番を決めるためのものであるが、ポット1のチームは各組における「1番」となることが決定している(ロシアであればA1)。

しかし、ポット2以下のチームは組内におけるポジションを決める必要があり、各組に振り分けられた直後にそのドローも行われる。

では、実際に具体的な流れを見ていこう。

こちらがスタートの状態。

上述した通り、ロシアがグループAの1番「A1」に入っている。

ここからが抽選会のスタートであり、ポット1の他のチームが入ったケースからドロワーが1つずつクジを引く。そのチームがグループB、グループC、グループDといった順番に振り分けられていく。

こちらはポット1のドローが終了し、ポット2の2チーム目を決めようとする場面。すでにポット2の1番手としてスイスがグループA(A2)に入っている。

ここでコロンビアが登場したと仮定する。本来であれば順番的にグループBに入るのだが、欧州以外では同一大陸連盟に所属するチーム同士は対戦しないため、グループBはスキップとなりコロンビアは自動的にグループCへと入るのだ。

また、この次にクロアチアが出たとする。その場合は、グループBが空いているためクロアチアがその組に入ることとなる。

こちらはポット2のドローが終了し、ポット3の4チーム目を決めようとする場面。

ここで引いたのはアイスランド。本来であれば順番的にグループDに入るはずなのだが、ヨーロッパでも同一グループで最大のチーム数は「2」となっているためアイスランドはこの組に入ることができない。

そのためグループDはパスとなり、アイスランドはグループEに振り分けられる。

今度はポット3のドローが終了し、ポット4の6チーム目を決めようとする場面。

残っているのはナイジェリア、モロッコ、サウジアラビアの3チーム目で、ここでサウジアラビアが引かれたとする。

本来であればプロテクションのないグループFに入るはずなのだが、ポット4で残っている2チームはいずれもアフリカ勢であり、抽選を控えているグループHにはすでに同じアフリカのチュニジアが振り分けられている。

そこでこうした場合には齟齬をきたさないよう、サウジアラビアが先にグループHの枠を埋めることになり、次に惹かれたチームがグループFに入る。

以上が、今大会のドローに関する具体的な手順だ。

日本はポット4に入っており、基本的にはグループの組み合わせがほとんど完成した状態でのドローとなる。

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