県警と陸自が共同実動訓練 横須賀、テロに備え

 テロに備えた県警と陸上自衛隊の共同実動訓練が28日、陸自武山駐屯地(横須賀市御幸浜)で行われた。県警警備課や陸自第31普通科連隊から約140人が参加し、治安出動が発令された際の連携を確認した。

 訓練は、強力な殺傷力のある武器を持った武装工作員が国内に上陸し、警察だけでは治安維持が難しい事態を想定。警察車両による陸自車両の先導や、現場を指揮する共同調整所の設置、共同での検問訓練などが行われた。

 訓練開始式では、第31普通科連隊の第3科長が「東京五輪開催を控え、テロ対策を含めた万全の準備が喫緊の課題」と述べ、県警の警備課長は「治安維持に関して、自衛隊と警察の緊密な連携を深化させたい」と話した。

 2002年に県警と陸自第1師団が締結した「治安出動の際における治安の維持に関する現地協定」に基づく実動訓練で、県内では5回目。

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