赤間副大臣が代表の自民党支部、選挙区内で供花支出 「公選法抵触」の指摘も

 内閣府副大臣の赤間二郎氏(衆院14区)が代表を務める自民党支部が昨年、選挙区内の葬儀に供花代を支出していたことが、県選挙管理委員会が28日に公表した政治資金収支報告書などで分かった。識者は「公職選挙法が禁じる寄付に抵触する恐れがある」と指摘している。

 収支報告書によると、赤間氏が代表を務める自民党県第14選挙区支部は昨年10月、相模原市中央区の花屋に供花代として1万4580円を支出した。公選法は、議員が代表を務める政党支部が、議員名を表記したり、名前を類推させたりする方法で選挙区内の人に供花を出すことを禁じている。

 赤間氏の事務所は「選挙区支部の顧問の葬儀に支部名で供花した。政治家個人を類推するものではなく、公選法に抵触するものではないと考えている」と説明。政治資金に詳しい上脇博之神戸学院大教授は「有権者から見れば、代表を務める政党支部はその政治家を類推するものだ。お金に色がついているわけではないが、政党支部には税金である政党交付金が交付されている以上、事実上税金から出ている形になる」と批判している。

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