着付けに笑顔 横浜、外国人が日本文化を体験

 外国人が日本文化を体験するイベントが28日、横浜市栄区の本郷ふじやま公園で開かれた。2019年に市内で開催されるアフリカ開発会議や20年東京五輪・パラリンピックなど、横浜に訪れる外国人が今後増えることを見据え、おもてなしの機運を醸成するのが狙い。区が初めて主催した。多くの区民がボランティアとして協力する中、参加者は着付けやこけ玉作り体験を楽しんだ。

 参加したのは中国、インドネシア、フィリピンなどの出身の女性5人。公園内にある古民家が会場となった。

 同公園の指定管理者である運営委員会の事務局長(77)は、英語で古民家について紹介。参加者が好きな着物を選ぶと、同区文化協会に所属する区舞踊連盟のメンバーが着付けを手伝った。また、こけ玉作りは、区園芸協会がサポートした。

 インドネシア出身で、来日7カ月という参加者(44)は「着物を着たのは初めて。暖かく、色や柄もきれいで気に入った」と笑顔。区地域振興課の担当者は「栄区は鎌倉市に近く、緑が豊か。外国人に好まれそうな魅力的な施設もある」とした上で、「こうした企画を重ねる中で、区の魅力を発信するとともに、区民全体でおもてなしする機運を高めていければ」と話していた。

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