給食で特産トラフグ味わう

 全国有数の生産量を誇る松浦市の養殖トラフグの唐揚げが28日、同市内の小中学校12校の給食で振る舞われ、子どもたちが地元の特産を味わった。

 トラフグの給食は市内で盛んな養殖業について知ってもらい、地産地消を進めようと市と新松浦漁協が2013年度から一部の学校で始めた。15年度からは全小中学校16校の児童生徒に提供している。

 28日は旧松浦市域の学校の給食にトラフグの唐揚げが出された。このうち市立志佐小(鴨川寛二校長、433人)では、同漁協新星鹿支所養殖生産部会の村辺勝幸部会長(46)が3年生85人にトラフグの特徴や養殖の難しさなどを説明。その後、児童は生産者へ感謝しながら地域の名産を味わっていた。

 大浦桃佳さん(8)は「おいしかった。日本中に松浦のトラフグの良さを伝えたい」と笑顔で話した。

 福島、鷹島両町内の小中学校には11月中旬、先行して振る舞われたという。

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