JUIDA認定スクールフェスタ開催 45スクールを表彰 鈴木理事長は「安全対策の目的は、責任追及ではない!」  一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)は11月28日、東京都内で「JUIDA認定スクールフェスタ」を開き、11月末現在で認定から1年が経過した45のスクールを表彰、フェスタ当日に出席した24校に直接、表彰状を手渡した。またきわだった活躍をした3校が取り組みを発表、表彰を受けた。

Queen Bee and Drone スペースワン、DPCAが取り組みをプレゼテーション

 一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)は11月28日、東京都内で「JUIDA認定スクールフェスタ」を開き、11月末現在で認定から1年が経過した45のスクールを表彰、フェスタ当日に出席した24校に直接、表彰状を手渡した。またきわだった活躍をした3校が取り組みを発表、表彰を受けた。
 JUIDAの認定校は現在124校。この間、JUIDA操縦技能証明証を3162人に、JUIDA安全運航管理者証明証を2795人に交付してきた。
 フェスタでは鈴木真二理事長が、このところ話題になることが多い落下事故について取り上げ、事故情報の収集と、それを改善に役立てる仕組みの必要性を米国の国家運輸安全委員会の役割を例示して説明。「安全対策の目的は、事故の責任追及ではない。再発防止だ」と協調した。SNSを中心に、事故を起こした当事者を非難する書き込みや見解が集中していることに警鐘をならした滑降だ。
そのうえで認定スクールは事故の再発防止に貢献していることを強調。JUIDAとして事故情報の収集を進めること、それを教育プログラムの改善につなげることを提案した。
 この日は11月末現在で認定から1年が経過した45のスクールを表彰、このうちフェスタ当日に出席した24校には直接、表彰状を手渡した。またきわだった活動をした株式会社Queen Bee and Drone(「ドローンスクール静岡」運営、静岡市)、株式会社スペースワン(「福島ドローンスクール」運営、福島県郡山市)、一般社団法人ドローン撮影クリエイターズ協会(DPCA、京都市)の3団体が、それぞれの取り組みを披露した。
 フェスタでは、来賓のうち、国交省航空局安全課安全企画課の多門勝良課長、総務省総合通信基盤局電波部基幹・衛星移動通信課の安澤徹課長補佐、経産省製造産業局産業機械課ロボット政策室ドローン担当の牛嶋裕之課長補佐らがそれぞれあいさつをした。また認定スクール向けに、技能認証の更新手続き、3月22日~24日に千葉・幕張メッセで開催される「第3回ジャパンドローン」の出展案内などが行われた。

鈴木理事長はあいさつの中で安全対策について言及し「安全対策の目的は再発防止。責任追及ではない」と強調し、事故当事者への非難が強まる風潮に警鐘を鳴らした
目覚ましい活躍をした3団体が表彰された。左から一般遮断法人ドローン撮影クリエイターズ協会の上原陽一副代表理事、JUIDA千田泰弘副理事長をはさみ、株式会社Queen Bee and Droneの桜井俊秀取締役、株式会社スペースワンの小林康宏代表
表彰されたDPCA・上原陽一副代表理事のプレゼテーション
表彰された株式会社スペースワン小林家宏代表のプレゼテーション
ドローンスクール静岡を運営する株式会社Queen Bee and Drone桜井俊秀取締役によるプレゼンテーション

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