12月に行われるEAFF E-1選手権に向け、23名の日本代表メンバーを発表したヴァイッド・ハリルホジッチ監督。
会見は日本サッカー協会のYoutube公式チャンネルで生中継された。
【関連記事】日本代表メンバー発表、初瀬や三竿健、伊東らを初招集(17/11/29)
今回は、その代表メンバー発表会見の全文をお届け。
長文になるため、「その1」と「その2」の二記事に分けてお伝えする。
※できる限り口語のまま掲載
ヴァイッド・ハリルホジッチ(日本代表 監督)
センターバック:
三浦 弦太(ガンバ大阪)
植田 直通(鹿島アントラーズ)
昌子 源(鹿島アントラーズ)
谷口 彰悟(川崎フロンターレ)
「センターバック、4人です。
彼らは最近代表で招集されていた選手ばかりですけれど、新たに今シーズン素晴らしいシーズンを過ごした谷口が招集されました。そして彼はセットプレーでも危険な存在になれると思います。得点も取っています。
またゲームの読み、予測、そういった部分でも経験のある選手です。ピッチに立った時に、そういったところでチームに貢献してもらえればと思います。
昌子、三浦、植田は非常に若い選手で、これからもまだまだ伸びる選手だと思います。この大会は彼らにとっても自分たちを見せる機会でもあると思います」
守備的ミッドフィールダー:
三竿 健斗(鹿島アントラーズ)
今野 泰幸(ガンバ大阪)
井手口 陽介(ガンバ大阪)
「中盤です。
2、3ヶ月前からチェックしている三竿健斗を新たに招集しています。彼はボールを奪える選手です。そしてボールを奪った後のファーストパスもおもしろいものを持っています。
力強さは他の選手と比べてより強いかもしれません。彼も代表でどういったプレーができるのかっていうのを見たいと思います。
今野も復帰しております。ガンバでは左のセンターバックでプレーしておりますけども、パワーがあり経験もあるこの選手を代表ではボランチとして見せてもらいたいと思っております。
また、素晴らしいコンディションで戦ったアウェイのUAE戦での大活躍を私は忘れていません。
井手口はずっと招集し続けている選手です。非常に質の高い選手です。
ただ、右にも左にも前にも後ろにも行って頑張ろうとするので、そういったところは少し落ち着かせるべき部分もあるかもしれませんけれど、そこは忍耐強く我々も彼の成長を見ながら続けていかなければいけません。
攻撃的ミッドフィールダー
高萩 洋次郎(FC東京)
大島 僚太(川崎フロンターレ)
清武 弘嗣(セレッソ大阪)
「より攻撃的な中盤の選手たちです。
高萩は以前も代表に入っていた、非常にパワーのある選手です。
そして、怪我により長い間代表を外れていた大島と清武が復帰しております」
「まだ彼らはトップコンディションではないかもしれませんけれど、今回は直接彼らと話をしたいということもあり呼びました。
怪我が少し多かったんですけれど、最終的にA代表に残るためにはフィジカルコンディションもトップコンディションでないといけません。
今日現在で見せているさらに高いものを見せないといけないというのはあると思います。
ウインガー:
伊東 純也(柏レイソル)
小林 悠(川崎フロンターレ)
倉田 秋(ガンバ大阪)
阿部 浩之(川崎フロンターレ)
最後のフォワードですね。ここにも新たな選手が入っています。柏レイソルの伊東です。
スピードがあり、仕掛けるタイプのおもしろい選手だと思います。違いを生むことができるタイプです。
90分間、繰り返しそういったアップダウンができる選手であり、規律を守るタイプでもあると思います。彼もまたこの代表でどうなのか見たいと思い呼びました。
小林悠も非常に良いシーズンを過ごしていて、今得点王争いでも3位につけています。
波もあったりしましたが、彼は中央でもサイドでもプレーできる選手で、違ったシステムでプレーできる選手です。
※通訳の羽生直之氏は「波もあった」という表現について、正しくは「より高いところ、より低いところでプレーできる」という意味だったと後に訂正している。
自分でも点を取れますし、点を取らせることもできる選手です。彼にとってもA代表に自らを立候補する場であると思います」
「倉田も最近ずっと代表に入っている選手です。・ブラジル戦、ベルギー戦の時はちょっとした怪我がありましたので、彼を起用しませんでした。
リズムチェンジ、スピードアップができる選手ですので、モダンサッカーで必要とされるそれらを彼は持っています。ボールを持っている時と持っていない時、両方で動ける選手です。
普段はあまりそういったプレーを見せてないかもしれないんですけど、ボールを止めてしまったら有効なプレーにならないということも彼には伝えているんですけれど。それができる選手であり、動いて前に向かって行ける選手です。
そして今回、川崎から新たに阿部を招集しました。
彼はサイドでもプレーできますし、トップ下でもプレーできます。
最初に50人のラージリストを作っておりました。そして、その中でもチームとして良いパフォーマンスを見せていた小林悠や阿部などを招集しましたから、やはり好調なチームからより多くの代表選手が出てくるということになります。
阿部の場合もリズムチェンジ、スピードアップができる選手です。彼も代表の中で見てみたいと思いました」
センターフォワード:
杉本 健勇(セレッソ大阪)
金崎 夢生(鹿島アントラーズ)
「そしてセンターフォワードです。杉本と金崎。
杉本については以前からもよく話しておりますけど、ずっと今代表に入っておりますし、これからかもまだまだ成長する選手だと思っています。
この代表で過ごす一週間から10日間でさらに成長してもらいたいと思っています。そこで話をしっかり聞いてもらって、来年も成長を続けてもらいたいと思っている選手です。
そして金崎が復帰しております。
鹿島の他の選手たちも含め、良いシーズンで良い戦いを見せ優勝に迫っています。
前線でたくさん動く選手です。他の選手たちと比較すると、珍しくパワーがあり、アグレッシブにプレーする選手です。代表ではセンターフォワード、中央でプレーすることを求めています。
彼の場合は、最後のフィニッシュのところのクオリティをさらに上げてもらいたいと思っています。たくさん動きますので、最後のシュートのところで少し疲れているのかな、というところもあります。
以上の23人を今大会に招集しました。
もちろん、どの選手を招集するのかというところでいろいろ悩みましたけれど、この代表で何が必要なのか、何が足りないのかというところも考えながらリストを作成しました。
招集できない状況の選手たち以外ではベストメンバーだと思える編成にしました。
意欲と決断力を持って、良い大会にしたいと思っております」