進駐軍が見た横須賀基地 30日まで写真展

 戦後、進駐軍が撮影したとされる写真の企画展「進駐軍米兵が見た横須賀基地」が、横須賀市立市民活動サポートセンター(同市本町)で開かれている。市内の収集家らが集めた12枚が展示されている。12月1日まで。

 家具や調度品を残したまま旧日本軍の横須賀海軍航空隊の本庁舎を執務室として使う米軍将校の姿や、旧海軍の艦船が接収される様子を収めた写真などが並び、終戦直後の横須賀の軍事施設を巡る歴史を感じさせる。

 旧日本軍が米軍爆撃機への迎撃用に横須賀市追浜地区で開発した有人ロケット戦闘機「秋水(しゅうすい)」を紹介するパネル展も同時開催。実用には至らず終戦を迎えた秋水の試験飛行の写真や模型が展示されている。

 展示を企画した「秋水プロジェクト」の佐久間則夫代表(62)は「戦時産業遺産に興味のある人に来てもらい、当時の航空技術が現代の産業に生かされていることを知ってほしい」と話している。

 問い合わせは、佐久間代表電話090(4452)7754。

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